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目で見るヨーロッパのピアノと国産ピアノの違い NO.2

スタインウェイピアノの下前パネルを外したところ
スタインウェイは真ん中の消音ペダルはなく昔のように2本ペダル。

ペダルのバーが木材で板バネが使用されている

 

ペトロフピアノの下前パネルを外したところ
スタインウェイと同じようにペダルのバーが木材で、バネは板バネが使用されている。

今は中国で委託生産しているドイツのフォイリッヒも上記と同様です

ヤマハピアノの下前パネルを外したところ
ペダルのバーが木ではなく鉄パイプで、バネは板バネではなくコンパクトなコイルバネを使用、カワイも同様です。

ヨーロッパ製ピアノのバネは伝統的な板バネを使用(写真はペトロフ)

日本製のバネはコンパクトなコイルバネ部分を使用(写真はヤマハ)


上の写真はバネ部分のアップですが、ペタルのバーの材質は木と鉄パイプの違いがありますが、特に影響があるのがぺダルのバネが板バネかコイルバネかの違いです。

コイルバネはコンパクトでオン、オフの使用なら問題ないのですが、ダンパーペダルを踏む圧力が一定ではない(最初は軽く段々重くなる)ので、ハーフペダル等使用時には演奏時の調整が難しいのですが、板バネならペダルを踏む圧力が一定なので演奏者の意志で任意のダンパーの効かせ方が容易です。

ちなみにプロレベルの舞台演奏の場合は、ハーフやクオーターペダルが効かない(使用できない)と調整不良とみなされることがあります。


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目でみるヨーロッパのピアノと国産のピアノの違い

スタインウェイ・アップライトのアクション

ペトロフ・アップライトのアクション


中国で委託生産のヨーロッパの老舗ブランド・ウェンドル&ラング

代表的な国産ブランドのヤマハ・アップライトのアクション

ヨーロッパのピアノのアクション取りつけネジが金属
写真はペトロフピアノ

日本製はアクション取りつけネジはプラスティック
写真はヤマハピアノのもの


基本的に同じ構造ですが、このように細かく見て行くと違いがわかります。

打弦時に動きが出るアクションですが、これは本体にしっかりねじ止めできれば問題ないので、別にそのネジの取っ手がプラスティックであろうと金属であろうと性能には関係ないように思いますが、国産は2点止め、高級なもので3点止め、最高級ピアノのスタインウェイは念を入れて4点止めになっています。

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ピアノの雑音と共鳴について

先日、定期調律が終わったばかりなので調律は不要ですが、どうしても気になる雑音があり調律師さんに伝えても調律師が年配者だからか雑音が聞こえてないようなので「お金はあまり払えなくて申し訳ないけれど御社で見てもらえませんか」というお電話をいただき弊社の若い調律師が行き雑音を治してきました。

雑音は、そこに意識が行くようになると自分の意識が拡大してきて不快感が増大してきますので、なかなか厄介な問題です。

共鳴は同じ音の周波数に部屋の置物や照明器具、壁の内部、ピアノの金属パーツなどの部品が干渉する現象ですが、たくさんの原因が考えられますが、これは原因を特定して対策すれば大概は解決します。

ピアノ自体の問題でよくある雑音として、中音~高音部のシャリシャリといった鈴の鳴るような雑音が良く起こり、少し古くなると出やすくなります。

今ではピアノの構造にアリコート(共鳴弦)という仕組みが主流で、ヤマハ、カワイ、スタインウェイ等、多くのメーカーが採用していますが、この仕組み(考え方)は、あえて弦の振動する部分だけでなく、前後の振動しない弦の部分にも共鳴させて倍音を発生し、輝いた響きを出そうという考え方です。

弦の張り方も合理化され1本の弦を回して使うターン張り

逆に弦の端から端まで鳴らさず(雑音?)端をカットする(極力鳴らさないようにする)考え方があり、こちらの方が長く聴いていても疲れず、気持ちが安らぐという考え方で、ペトロフの一部や国産ではディアパソンが基本的にその考え方です。

あえて赤いフェルトを敷き共鳴を押さえています
写真はディアパソン、弦の張り方も手間がかかる1本1本張る総1本張り


考え方や好みの問題で優劣はないのですが、高音部のシャリシャリというような雑音は、構造上、前者のアリコート方式によって、新品からでも出ることがありますし、少し古くなると弦がベアリングやアグラフにくい込み、結果シャリシャリしたような音が出る傾向があります。

気にすれば気にするほど耳障りな雑音ですが、あまり気になるようでしたら、弦にフェルト等を挟み、シャリシャリという雑音を低減する方法もあります。



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