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最高級ピアノにも落とし穴(問題)がある

スタインウェイのような最高級ピアノは魅力的ですが、実は大きな落とし穴(問題)があることを知る人は少ないようです。

高級ピアノの代名詞、スタインウェイピアノ



最高級ピアノのイタリアのファツィオリピアノ

「スタインウェイが欲しくてたくさんのスタインウェイを試弾して回ったが、自分の好きなスタインウェイが1台もなかった」というお客様に何人もお会いしました。

「あのホールのスタインウェイは良いが、他のホールのスタインウェイは良くない」という話もお聞きになられたことがあるかと思います。

これは良いスタインウェイと悪いスタインウェイがある訳ではありません。多少の個体差はあるにせよ、新品のスタインウェイなら、最初からそれほどの違いがあるわけではありません。

ピアノという楽器は、スタインウェイに限らず全てのピアノはセミオーダー品だという風にご理解いただければこの謎が解けます。

個々のピアノが持つタッチ感や音色、響き等の性能は、丁寧な調整(整調・調律・整音)を行った上で、最終的に自分好みのタッチ感や音色、響きに変えることが出来ますので、ピアノという楽器はいわばセミオーダー品と云えます。

ただいくら変えれると云ってもヤマハをスタインウェイに変えることは出来ず、ヤマハは何処まで行ってもヤマハはヤマハなのですが、それでもタッチ、音色、響きと云った性能(特性)はかなり変わりますので、これらのことを十分に把握しておかないとピアノ選びの判断を誤ります。

複雑なメカニズムを持つピアノのアクション(グランドピアノ)

複雑なメカニズムを持つピアノのアクション(アップライト)

複雑なメカニズムを技術者の手で最適に調整する必要があります。

最後に自分好みの音色に音の粒を揃えます。


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旧式アクション(シュワンダー)と現代アクションの違い

グランドピアノのアクションメカニズムも昔に比べて進化し、アクションは1960年代後半から1970年代に今のように連打が容易にできるアクションになりました(メーカーにより移行時期にずれがあります)。

旧式のアクションはシュワンダーアクションと呼ばれるものでスプリングが一つで連打が難しくかったのですが、今はダブルスプリングで連打が容易になっています。

旧式のシュワンダーアクション

現代のアクション 写真はスタインウェイ


何故このような話題になったかと云うと、音色が気に入ったということで古いグランドを購入される方がおられますが、使っているうちに連打がもたつき弾き難いということで、弊社へのご相談が毎年、何件か寄せられますが、販売店からアクションの違いを説明をされていなかったようです。
 
上の写真では違いがわかり難いと思いますが、アクション中央部のスプリング(棒状の金属)が1本のものがシュワンダーアクションで、2つスプリングがついてのが現代のアクションです。

シュワンダーのアクションも十分に調整して鍵盤調整と鉛調整等を行うと少しは弾き易くなりますが、アクションから出る雑音の撤去も難しく連打が難しいのはこのアクションの宿命なので、解決するにはアクションをまるごと現代のアクションに交換するしか方法はありません。

シュワンダーアクションから現代のダブルスプリングに移行した時期はメーカーによるズレがありますので、1970年代以前の古い中古グランドの購入をお考えの方は、そのあたりの知識とチェックも必要かと思います。
 
浜松ピアノ店でピアノを選ぶメリット

中古ピアノのメリット・デメリット

 

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ピアノの雑音と共鳴についての対策

ショールームでは気がつきにくいのですが、静かなご自宅の部屋でピアノを弾いた場合、少し耳が慣れてくると雑音や耳障りな共鳴が気になることがあります。

当初はあまり気にならない程度でも、一旦そこに意識が行くようになると意識が拡大してきて、ピアノに向かうたびに不快感が増大してきますので、なかなか厄介な問題です。

共鳴は同じ音の周波数に部屋の置物や照明器具、壁の内部、ピアノの金属パーツなどの部品が干渉する現象ですが、、たくさんの原因が考えられますが、これは原因を特定して対策すれば大概は解決します。

過乾燥等でピアノのネジが緩むと共鳴、雑音が発生することがあります。
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ピアノ自体の問題でよくある雑音として、中音~高音部のシャリシャリといった鈴の鳴るような雑音が良く起こり、少し古くなると出やすくなります。

雑音が出やすい中音~高音部
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今ではピアノの構造にアリコート(共鳴弦)という仕組みが主流で、ヤマハ、カワイ、スタインウェイ等、多くのメーカーが採用していますが、この仕組み(考え方)は、あえて弦の振動する部分だけでなく、前後の振動しない弦の部分にも共鳴させて倍音を発生し、輝いた響きを出そうという考え方です。

逆に弦の端から端まで鳴らさず(雑音?)、ニンジンや大根のように両端をカットする(極力鳴らさないようにする)考え方があり、こちらの方が長く聴いていても疲れず、気持ちが安らぐという考え方で、ペトロフの一部や国産ではディアパソンが基本的にその考え方です。

考え方や好みの問題で優劣はないのですが、高音部のシャリシャリというような雑音は、構造上、前者のアリコート方式によって、新品からでも出ることがありますし、少し古くなると弦がベアリングやアグラフにくい込み、結果シャリシャリしたような音が出る傾向があります。

このあたりからの雑音が出やすくなります。
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気にすれば気にするほど耳障りな雑音ですが、あまり気になるようでしたら、弦にフェルト等を挟み、シャリシャリという雑音を低減する方法もあります。

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