ピアノの性能を最大限引き出すために

Tuning & Maintenance

相性の良いピアノとの出会いのために

Choosing a piano

ピアノ日誌

Piano Diary

Home>ピアノ日誌

NYスタインウェイとハンブルグスタインウェイの弾き比べ

過去のブログより抜粋
130年前に製作されたニューヨーク・スタインウェイと現代のハンブルグ・スタインウェイの店頭弾き較べ会で、130年前のスタインウェイで演奏中の岡山出身のピアニスト、重利和徳さんです。

同じ曲をそれぞれのピアノで演奏してくれましたので違いがよくわかりました。


スタインウェイは皆さんご存知の通り、ドイツ出身のハインリッヒ・エンゲルハート・シュタインヴェックがアメリカに渡り、名前をアメリカ流にヘンリー・スタインウェイと改めて1853年にニューヨークでスタインウェイ&サンズを創設しましたが、日本で有名なハンブルグスタインウェイは、その後の1880年の設立されました。

ですからこの136年前のピアノ(1887年製)は、ニューヨークで製作され、再度、スタインウェイ社自身がニューヨークでリニュアル(再生)したものなので、中のアクションは新品のニューヨーク製に交換されています。

そのような背景がありますので、今回は新旧のスタインウェイの弾き較べという意味とニューヨーク製とハンブルグ製の比較という意味でも興味深いものがありました。

画面左側がニューヨーク製、右側がハンブルグ製のアクションです(ピアノも同じ配置です)ともにアクションは新品ですのでニューヨーク製とハンブルグ製と並べて写真を撮ってみました。

NYスタインウェイのアクション
ハンブルグ製と比較すると基本構造は同じですが、適切な言葉が見つからないのですが、NY製の方がプリミティブ(素朴?)で、それはそれで魅力的です。


こちらはハンブルグ製のアクション
こちらの方が全体的に洗練されている印象で、一番の違いはハンマーですが、NYの方は柔らかいハンマーを段々硬くして整えていき、ハンブルグ製は硬いものを段々柔らかくして整えていくという音作りの過程が少し違いますが、一般的にはNYの方が特殊になります。


同じスタインウェイでも、日本ではNY製に比べハンブルグ製が高く評価されており、クラシック業界では特にそうです。

黒色の外装もNYは艶消で、多くのピアノのように表面が鏡のような黒の艶出しの外装はないですし、ハンマーの表面も何やらざらついた感じです。

またドイツ製とアメリカ製の違いもあって、特に日本人にはドイツ製(ハンブルグ製)が高く評価されています。

しかしながら、スタインウェイは他のヨーロッパの老舗のメーカーと比較すると、どちらかと云うと後発組ですが、アメリカの地で独自に大きく改良、発展したピアノです。

その大きく変化改良されたスタインウェイが、今、我々が知っている現代のピアノの基(内部の弦を交差させて丸くカーブした外装等)になりました。

またハンブルグ工場の開設は1880年ですが、聞くとこによると1920年頃までは、ニューヨークで作った部材をドイツに送り、それをドイツで組み立てていたいうような話も聞いたことがあります。

その後、ハンブルグ製は独自で進化して行った過程がありますので、今では同じスタインウェイでも、基本は同じピアノでも、NY製とハンブルグ製では少し違いがありますが、本家はやはりニューヨークということになります。

今回、改めてニューヨーク製とハンブルグ製を並べて比較したわけで、日本ではあまり馴染みのないニューヨーク製スタインウェイですが、何となく人間ぽいというか、前述のプリミティブな魅力を感じました。

余談ですが、販売面ではヨーロッパやアジアはハンブルグ製を、南北アメリカはニューヨーク製をというように住み分けをメーカーの方がしていますが、最近はニューヨークでハンブルグ仕様も生産しているようです。

お薦めブランド スタインウェイ

最近のスタインウェイの強力なライバル
お薦めブランド ファツィオリ

ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に

理解不足で大半のピアノに欠けている調整ですが、調整がピアノの性能にとっていかに大切なことか資料で分かりやすく解説をしています。

無料進呈していますので、ぜひ、お申込み下さい。

資料の詳しい案内はこちらから

ネット上では公開できない業界の矛盾点や裏話を満載。全44ページのピアノ選びの新しいバイブルです

弊社独自の新品グランドピアノの3日間の出荷調整作業を動画でお見せしていますが、丁寧な調整でいかなるピアノであれ性能が大幅に向上することがご理解頂けます。DVD全24分

 

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


万人が良いというピアノはない

どこのピアノが良いですか?という類の質問を良く受けますが、人の価値観は様々で万人が良いというピアノは存在しないと思います。

コストパフォーマンスや個々のブランドが持つ基本的な特性、ブランド価値が高いか否か等々、見方はいろいろありますが、ピアノの性能は、ピアノ自体が持つ性能や個性に加え、調整や整音、部屋の音響等で同じピアノでも随分印象が変わってきます。

なので最終的に演奏者の好みに合わせた調整や整音が必要で、それを行うことで演奏者にとって満足度の高いピアノになると思います。

ですからピアノの性能は個々の調律師の技術と情熱次第とも言えますが、購入後に不満を訴えても故障以外は、こんなものですと云われるとなかなか反論が難しいのではないでしょうか。

スタインウェイとヤマハ、カワイの性能差

たとえばニューヨークスタインウェイのチーフテクニシャンでホロビッツの専属調律師フランツ・モア氏も、スタインウェイをホロヴィッツの希望に合わせた音色やタッチに仕上げるのに相当苦労されたと著書で述懐しています。





ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に

大半のピアノに欠けている調整ですが、調整がピアノの性能にとっていかに大切なことか!資料で分かりやすく解説をしています。

無料進呈していますので、ぜひ、お申込み下さい。

資料の詳しい案内はこちらから

グランドピアノの3日間の出荷調整作業を動画でお見せしていますが、丁寧な調整でいかなるピアノであれ性能が大幅に向上することがご理解頂けます。DVD全24分

 
ネット上では公開できない業界の矛盾点や裏話を満載。全44ページのピアノ選びの新しいバイブルです

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


浜松ピアノ店の「独自固有の長所」とは

「独自固有の長所」という言葉はマーケティング用語の一つですが、意味は文字通り他にない独自の長所のことです。
これはラーメン屋であれ何であれ全てのビジネスに共通する重要なテーマです。
この独自固有の長所に共感してくれた人が初めてお客様になってくれるということです。

ピアノ店で見ると、どこよりもたくさんのピアノを展示している、或いはどこよりも安くピアノを販売する、一流の技術を持っている等がありますが、浜松ピアノ店の独自固有の長所は、何処よりも丁寧な出荷調整を行ってから納品、納品後は部屋の音響とお客様の好みのピアノに仕上げますという考え方です。

お陰様で「丁寧な調整」の重要性についてご理解いただいた方から支持され、全国に納品させて頂いていますし、ピアノにおける調整の重要性を広く理解して頂こうと、調整のことをわかりやすく解説した資料を全国の方に無料進呈しています。

資料の詳しいご案内




ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に


理解不足で大半のピアノに欠けている調整ですが、調整がピアノの性能にとっていかに大切なことか資料で分かりやすく解説をしています。

無料進呈していますので、ぜひ、お申込み下さい。

資料の詳しい案内はこちらから

ネット上では公開できない業界の矛盾点や裏話を満載。全44ページのピアノ選びの新しいバイブルです

弊社独自の新品グランドピアノの3日間の出荷調整作業を動画でお見せしていますが、丁寧な調整でいかなるピアノであれ性能が大幅に向上することがご理解頂けます。DVD全24分

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノ日誌Piano Diary


不要・中古ピアノ買取
ピアノ聴き比べ