[ ]出張メンテナンス in 徳島県
出張メンテナンス2日目は徳島県徳島市F様
ピアノはエセックスEGP−155
納品時より部品も馴染んできて安定してきました。
それでもピアノという楽器は、木材やフェルト・クロスといった自然素材故に伸縮や歪みが必ず出てきますのでメンテナンスが必要になります。
もうお馴染みのシーンですが、まずは鍵盤下の掃除から。
どうして掃除をしないといけないのか?まだ知らない方はこちらから→ペトロフP118定期メンテナンス
鍵盤の金属のピンの方向を揃えて、適正な遊びがあるか確認。
だいたいのピアノは両端(最低音、最高音)はあまり弾かれないので、中音部に比べてクロスの摩耗が少なく逆に湿気で膨張している状態をよく見かけます。
棚板の張り具合の調整→(棚板調整の解説動画)
ジャック前後・高さ調整→(解説動画)
鍵盤の上に平らな定規をあてて高さ確認をしています。
まずは鍵盤の支えであるバランスキーピンを左右に動かして鍵盤の傾きを調整します。
傾き調整を揃えたら次は高さの調整、薄い紙を挟んで調整します。
鍵盤の間隔も揃えたらこのような目線で最終チェック。
微調整ですが高さのばらつきがとれてキレイにリセットできました。
中音部のスプリングが弱くなっていたので、演奏時の連打がきれいに入るようにスプリングを少し引っ張り適度な強さに調整。→(スプリング解説動画)
調律をして、こもった音の鍵盤のハンマーと弦の噛み合わせを修正しました。
【今回の作業内容】
・鍵盤下掃除
・フロントキーピン傾き調整
・バランスフロントホール調整
・棚板調整
・鍵盤高さ、間隔調整
・弦合わせ微調整
・ジャック前後高さ調整
・スプリング調整
・調律
・弦あたり(ハンマー噛み合わせ)調整
F様、ありがとうございました。