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ピアノ日誌 / 植田 信五

ピアノメンテナンスの作業時間と性能差

ピアノの調律(調弦)だけの作業時間は通常1時間少々で完了し代金は¥20,000-前後と云ったところが一般的な相場ですが、これだけだと年々弾きづらく(表現力の劣る)なり音色や響きも劣ってきます。

ピアノはメカニズムの丁寧な擦り合わせ調整が必要です



本来のピアノメンテナンスは?

本来のピアノのメンテナンスは部屋の音響と弾き手の好みに合わせた最適なタッチ、音色、響きになるように整調・調律・整音をセットで行なうメンテナンスが理想です。

ですから本来あるべきの定期メンテナンスは、先ず最初に行うのは鍵盤調整から始まるメカニズムの調整が必要です。その調整が済んでから調律を行い最後に音色の粒を揃える整音が必要です。そのため作業時間は定期的なメンテナンスでも最低でも約半日になります、しかし日頃から調整がされていないピアノの場合は2日~3日以上かかる作業になります。

ピアノという楽器は、内部のメカニズムに木とフェルト類を多用しており、それらに絶えず歪みや伸縮が発生し、鍵盤を通じてその複雑なメカニズムを通して、いわばリモートコントロールで打弦する仕組みですので皆様の想像以上に厄介な楽器です。

それらのメカニズムを調律師の手で丁寧に擦り合わせ調整をすればするほど表現力豊かな魅力的な音色のピアノに仕上がります。

ホールのスタインウェイは普段の調律以外に、毎年2日かけて調整作業を行います

スタインウェイとヤマハ、カワイの性能差






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 資料をご覧になった方の感想

弦楽器や他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノという楽器に対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。

浜松ピアノ店代表 植田信五 

筆者プロフィール


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


表現力のあるピアノとは?

丁寧な調整で初めて表現力豊かなピアノになる

表現力のあるピアノは、中古、新品、安価、高級を問わずピアニシモ(小さな音)も均一な音色で楽に出せ、大きな音も力まず出せ、演奏者の思ったように、唄うように弾けるピアノのことで、これはどんなピアノであれ丁寧に調整することで可能になります。

高級なピアノだから表現力があるということではなく、音色や響きが良いこととは別問題です、昔の歌手で云えばサッチモ?のようなガラガラ声で歌っても、感情移入ができてそれに聴衆が共感すれば魅力的に聞こえますが、表現力が劣るピアノの場合は、演奏者の感情移入ができないのが最大の問題です。


音色も仕上げの整音で、ある程度好みに変えることが可能

ピアノ自体が持つ固有の音色もありますが、それでも演奏者の好み合わせて煌びやかな音色やソフトな音色に変えることが仕上げの整音である程度可能です。


スタインウェイは10、ヤマハは4の表現力しかない

筆者がピアノ日誌でピアノの性能は価格の違い程の性能差はないと書いたところ、あるピアニストの方から歴然とした差がある。スタインウェイが10の表現力があるとすれば、ヤマハは3から4ほどの表現力しかないと反論されました。

表現力の差の原因はメンテナンスの差の方が大きい

ホールのピアノの実態を良く知る演奏者からみれば当然の意見ですが、その理由は大概のホールのスタインウェイは1年に1度、保守点検と称して普段の調律とは別に2日間かけて調整と整音を行いますが、ヤマハ、カワイは調律しかやらないので表現力が劣るピアノになっています。

もしヤマハ、カワイも国際コンクールに持ち込むピアノほど丁寧に調整や整音を施せば、実際には出場者が選定に迷うほどの性能差しかありません。

更に納入後のメンテナンスも同様に丁寧な調整を継続的にに行わないと、いかに高級輸入ピアノであっても表現力の劣るピアノになります。

基本中の基本、鍵盤調整

これは全ての鍵盤がスムースに動き鍵盤の高さと深さを一律にする作業で単純作業の連続ですが、新品で1日、中古品なら2日の作業時間が必要なので、私の知る限り高級ピアノを含めて99%のピアノの鍵盤調整が省かれていますが、表現力豊かなピアノに仕上げるには必要不可欠な作業です。



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 資料をご覧になった方の感想

弦楽器や他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノという楽器に対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。

浜松ピアノ店代表 植田信五 

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スタインウェイと国産ピアノの性能(表現力)の差

ショパコンの優勝者が弾くピアノメーカーに注目

日本人に一番人気のショパンコンクールが開催されていますが、ここに持ち込まれているピアノは各メーカーが威信をかけて丁寧に調整されたピアノばかりです。なぜなら自社ブランドを使った演奏者が優勝したらメーカーのブランドイメージが大きく向上するからです。

ところで過去にピアノの性能(表現力)は、価格の差ほどの違いはないという趣旨をピアノ日誌に書いた所、あるピアニストの方から異論を頂きました。

曰く「スタインウェイが10の表現力があるとすれば、ヤマハは3か4の表現力しかない」と言われました。 

純ヨーロッパ製ピアノと国産ピアノの本質的な違いとは?

そこで過去のエピソードの一つをご紹介します。


ご近所にお住まいの開業医のご主人が弊社に来店され、ヤマハのC3を10年ほど使っていますが、気になる所がたくさんあるので、ヤマハのベテラン調律師に何度も来てもらい調整してもらっても一向に良くならない、やはりスタインウェイじゃなきゃダメなんですかね?ということでした。

今度、学会で東京に行くので、スタインウェイとファツィオリを試弾して感動したら購入しようと思うということで、後日、買う気満々で東京に試弾に行かれました。
ご近所なので試弾に行かれる前に、弊社で今お使いのヤマハのC3を2日かけて弊社で調整をしたところ快適なピアノに仕上がりました。

東京でスタインウェイとファツィオリを試弾された後で、弊社に結果報告に来店されました。

弊社とすればこれでスタインウェイかファツィオリが1台売れて、程度の良いヤマハのC3の下取りも頂けると大いに期待していましたが、感動するほどではなかったので、今のヤマハを使用しますとのことでした。

つまり、ヤマハ、カワイでも丁寧な調整と整音を施すと、スタインウェイと比べてもそんなに劣るものではないという例です。

スタインウェイとヤマハ、カワイの性能差の原因

ピアノ選びの前に丁寧に調整されたピアノを試弾してみる必要がある






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弦楽器や他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノという楽器に対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。

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