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ピアノ日誌 / 植田 信五

ピアノの出張、傷修理の職人さんは少数です

ピアノの傷修理はなかなか厄介です

新品ピアノの場合、傷については一応メーカー工場出荷時に一通りチェックするようですが見落とされること多く、入荷時にも軽くチェックします。問題はお客様宅にお届けしてから、たとえば米粒大の凹み等に気が付くことがあります。

小さな凹み傷でも厄介で、素人考えだと現場でそこだけチョンチョンと治せば良いように思いますが、修理個所だけを注視すると修理した跡がわかることもあるし、修理箇所だけが少し凹だりすることがあります。

ケースバイケースのようですが、傷修理には約1ヶ月かかることもあります

そのために外せる箇所であれば、たとえ小さな傷でもその部分を外し工場に持ち帰りその面全体を再塗装することあるし。その個所だけ持ち帰ることが出来ない場合は、ピアノ本体を工場に持ってくることもあります。いずれも塗料が乾燥する時間も考慮すると1ヶ月ほどかかることもあります。

ピアノの運送会社が傷つけることも

事前にいくら外装をチェックしていても、運送途中に運送会社が傷をつけることがあります。ピアノは重量があるので、ベルトのかけ方、かける場所、さらにグランドピアノの場合は、本来、水平のものを移動に際しては垂直にして梱包するので、重量のかかり方一つで傷ができることがありますので厄介です。



 

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浜松ピアノ店代表 植田信五 筆者プロフィール


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植田 信五


鍵盤が重くてお悩みの方のご相談

鍵盤が重くて困るというご相談をよく頂きます

今回は“うちのグランドピノは鍵盤が重くて重くて、弾きづらいのでなんとかならないですか?”というご相談で依頼者宅にお邪魔して、まずは鍵盤のダウンウエイトを計測してみました。

あくまでも基準ですが、50gの重りを鍵盤に置いてゆっくり下がる位が標準で、それより数字が小さいと軽め、数字が大きいと重めとなります。スタインウェイはS~B型のダウンウエイトが47gです。

中音部のダウンウエイトを数鍵分計測すると、なんとほとんどが69g・・・これは重いはずです。


部品の摩擦抵抗が多すぎ、部品の動くタイミングが合っていない。簡単にいうと、調整が不十分なだけです。これをきちんとやると本来の重さに戻ります。

鍵盤を外した土台の部分をチェック。


この細長い金属のピンはバランスキーピン。
鍵盤はこの部品に擦れながら動きますが、かなり錆びや汚れがあります。




バランスキーピン88本を1本ずつ磨きます。






鍵盤がスムーズに動くよう調整(解説はこちら→フロント・バランスホール調整動画



ハンマー接近調整(解説はこちら→ハンマー接近調整動画



まずは最初に計測した数鍵と同じ位置でダウンウエイトを計測。69gだった鍵盤が・・・なんと、ほとんどが51gまで軽くなりました。

このように調整だけでも鍵盤はずいぶん軽くなりますが、それでも重い場合、最後の手段として鍵盤の鉛調整を行い鍵盤(ダウン・ウエイト)を軽くします。

お子様にはどんなピアノを選んだら良いか


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メンテナンス時は演奏時の空調にする必要があります

ホールのメンテナンスの折は、空調(温度)は勿論、調整・調律・整音を始める前にわざわざ音響板をセットしてもらう必要があるのでその準備だけでも大変です。

過去の話ですすが、ホールの施工主さんが多目的ホールであるということと、予算がないので音響板を設置せず、ピアノだけはスタインウェイを設置したホールがあります。音響板を設置しなかった結果として、アンサンブルでも相方の音が聞こえず、客席にも十分に音が届かず、ピアノを使ったコンサートでは不評を買う結果になりました。

家庭のピアノのメンテナンス時も、事前に演奏時の室温に設定しておく必要があり、部屋の音響と演奏者の好みに合わせてた整音が必要になります




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