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ピアノ日誌 / 植田 信五

中古ピアノ選びの落とし穴

大半の方が中古車選びと中古ピアノ選びを同じように考えておられますが、中古車と中古ピアノでは選定基準が異なります。

中古車の場合はメーカー、年式、外装、車種、装備品、走行距離だけで選んでも大きな問題はないと思いますが、同じように中古ピアノを外装、メーカー、機種、年式だけで選ぶと大きな落とし穴があります。

中古ピアノ選びの落とし穴とは?
それはほとんどの中古ピアノは調整が出来ていないということです。

中古ピアノの大半がお子様の教育用でご両親もピアノ経験がない場合が多いのですが、この場合は鍵盤が元に戻らない、音が出ない、雑音等の故障ならクレームの対象になりますが、音色が悪い、弾き難い、鍵盤が重い等は保証の対象外で、文句をいうと「こんなものです、嫌なら新品、或いは高級機種に買い替えて下さい」で終わりです。

新品の出荷調整でも販売店で3日間の作業時間が必要ですが、中古ピアノの場合は今までの悪い癖を取り、リセットしてからの調整になるので、1台の中古ピアノをきちんと仕上げるには6日間以上の作業時間が必要になるので、採算割れになり大半の中古ピアノの調整が省かれていることです。

中古ピアノは丁寧に試弾してから選ぶべきです

ピアノが弾ける方なら購入前に丁寧に試弾すると、タッチや弾き難さや音色がある程度わかるので、性能に満足する中古ピアノなら問題ないと思いますが、それでも自宅で心落ちつけて弾いてみると、それまで気がつかなかった前述のような不満点がたくさん出てきて、販売店に相談してもこんなものですと云われて、困まって弊社に相談される方が多いですが、これらは調整不足が原因です。

下記のvol.1からvol.5までご覧頂くと中古ピアノの調整の大変さがご理解頂けます

 

ホールのスタインウェイの1年に1度の2日間の調整風景










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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノの性能は丁寧な調整次第で決まる

ピアノ業界に50年在席してつくづく思うのは、ピアノの性能は丁寧な調整と調律、整音次第ということです。

高級、安価、ブランド品、いろいろなピアノがありますが、演奏者にとって魅力的なピアノというものは粗悪品でない限り、丁寧な調整を行い調律と好みの音色に整音すればそれなりに魅力的なピアノになります。

皆さん、どこのピアノが良いか?ということに関心がありますが、性能面でみると調整にどこまで手が入っているかの方が性能差が大きいと思います。

一方でコストパフォーマンスが高いか否かということはありますが、一般に有名ブランドほどブランド料が余分に加わるので、その分だけコストパフォーマンスは悪いようで、高級ピアノも価格差ほどの性能の違いはないように感じます。











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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


油圧式ピアノ椅子のご紹介

注目されることが少ないピアノの椅子ですが、演奏者の体重を利用してワンタッチ椅子で高さを調整できる油圧式のピアノ椅子の紹介です。

椅子の高さ調整は横のダイヤルを手で回して調整するタイプが主流ですが、高さ調整のために演奏前に手首に負担をかけるのが難点でしたが、このタイプであれば、レバー一つで好みの高さに調整できるのが大きな利点ですので、複数の人が使用するピアノ椅子の場合は重宝します。

弊社の2Fに展示中の油圧式ピアノベンチ ¥66.000-(税込)

 

こちらはプロピアニスト用の高級版で弊社3Fホールで現在使用中のものですが、重量も18㎏と重く、より頑丈に出来ていて、大柄な男性がアクロバット的演奏をしてミシリともしない丈夫さを誇ります。

ただ実際に使ってみて困ったことが一つあります。それは下の高級版は演奏者の最低体重が60㎏?(欧米人)と想定しているようで日本人でも男性なら問題ないのですが、小柄な女性やお子様の場合は、体重不足のために座面が下がらないのです。

ドイツ製ガス圧シリンダー仕様の高級ピアノベンチ ¥220.000-(税込)

ドイツ製ガス式シリンダー使用 ピアニストのための高級ベンチ ¥200.000-(税別)


そんなこともあり、せっかく高級椅子をご用意していますが、小さななお子様や小柄な女性も座ることの多いホールの椅子は、結果として昔からある高低自在椅子(通称トムソン椅子)がよく使われます。

ちなみに故中村紘子さんは、この高低自在椅子がお好きで、コンサート当日に、会場には20万円クラスの高級椅子が備品であるにも関わらず、中古でも良いから高低自在椅子を持って来いというご指示で、私が遠方までこの高低自在椅子を車で持って行ったことがあります。

複数の人が弾く時に便利が良い高低自在椅子(通称トムソン椅子)¥49.500-(税込)

高低自在椅子




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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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