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中国の高関税と極端な元安のピアノ業界への影響

中国が世界最大のピアノ生産国であり最大の消費国でもあります。

中国がピアノの最大の生産国である理由は、他国から中国へピアノを輸出すると中国政府から35%の高関税を取られるので、近年は日本のヤマハ、カワイをはじめ欧米のメーカーも中国で生産あるいは委託生産して中国国内で販売(関税がゼロ)しています。

極端な元安で中国から世界にピアノを輸出

中国の通貨である元は、習近平さんの独裁で一元が20円と極端な元安に固定されていますが、専門家の分析によると本来の元の為替レートの理論数値は一元が100円位になるそうですので五分の一の為替レートに固定されています。なのであるゆる中国製品は現地の五分の一の価格で輸入できることになりますので、これが百均の安さの理由です。中国製のピアノも同じ理屈で格安の価格で世界に販売し、部品、部材を含めて中国から世界に輸出するという仕組みになっています。


もちろん日欧米のピアノ市場の縮小という原因がありますが、今ではアメリカ製のピアノはニューヨークスタインウェイしか残っておらず、ヨーロッパのピアノメーカーもハンブルグスタインウェイやイタリアのファツィオリ、チェコのペトロフ社と云った高級ピアノを除けば純粋なヨーロッパ製ピアノ(ファーストラインと呼ばれている)は少なくなっています。

知っておきたいピアノの生産国表示の業界ルール

 

中国のピアノメーカーの生産状況

№1 広州 パールリバー 国営     年間生産台数 約8万台
№2 杭州 ヤマハ    外資(日本) 年間生産台数 約5台台
№3 ハイルーン     民営     年間生産台数 約4万台

他にも中国には30社以上のピアノメーカーがあると云われていますが、最近の報道によると今は中国の極度の不景気で中国のピアノメーカーの半数が倒産したと言われています

写真は中国№3のハイルーンの広報誌より

ハイルーンのピアノ工場を視察中の習近平さん



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グランドピアノの奥行きの違いの差は何か?

スタインウェイのフルコンサートピアノ(奥行き270cm)





奥行きが長いほど低音域が魅力的になる

ピアノの奥行きが長く(UPなら背が高い)なると低音域の巻き線が長く張れるために細い巻き線が使用できるので、明瞭で柔らかい魅力的な低音が出せます、試しにコンパクトなアップライトをお弾きになる機会があれば試して頂きたいのですが、極低音を弾くと音階にならないほどになります。やはりベースになる低音域の巻き線が細くなることにより、低音域の音色が明瞭で魅力的になると気持ち良さが違います。

鍵盤の奥行きも長くなる

鍵盤の大きさはどれも同じですが、違いは鍵盤の奥行きが長くなること、鍵盤はシーソーの動きになりますが、鍵盤の奥行きが長くなると長い分だけ溜めができ弾いた時にしなやかなタッチになります。但し、スタインウェイの場合でいえば3種類しかなく、セミコンサートとフルコンサートはピアノの奥行きが違っても鍵盤の奥行きの長さは同じになりますが、他のメーカーも事情は同じだと思います。

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ピアノの音色はハンマーの硬さにより微妙に変わります

左からスタインウェイ、ヤマハ、カワイのハンマー



ピアノ愛好家の方はご自身の弾くピアノの音を良く聴かれていますが万人が好む音色というものはありません。そのためには先ずはハンマーの形を整え(ハンマー成形)た上で、ハンマーの硬さを調整して音色を演奏者の好みに整えていきますが、これを整音と呼びます。すなわちハンマーを硬くすればきらびやかな音色になりますしハンマーに針で少しクッションを入れて柔らかくするとソフトな音色になります。

いずれもデリケートな作業であまりやり直しができないので、演奏者の好みを良く聞いた上で慎重な作業が必要です

ピアノの整音は調律師の感性が重要です


ハンマーを一皮削ると硬い面が出てきます





ハンマーに針を入れると柔らかくなります



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