［ 2025.08.11 ］調整不足のピアノは悪い習慣が身につく

調整は調律の有無には関係ありません。

丁寧に調整されたピアノであれば鍵盤は軽く、大きな音も力まなくても出ますし、トリルも小さな音も音色の粒が揃って綺麗に出せます。これは調律の有無とは関係がないので、毎年、調律をしているから安心とはなりません、なぜなら調律は単に音程を安定させる作業ですから。




調整不足のピアノで身につく悪い習慣

しかし調整不足のピアノをいつも弾いていると、大きな音を力を入れて弾きますし小さな音も出しづらくなるので、演奏者の気持ちを演奏で上手く表現できません。

仕事柄、ご試弾に立ち会うことが多いのですが、弊社の展示ピアノは丁寧に調整しており上手い下手は別にして、いつも調整不足のピアノを弾いてる方は、大きな音は力一杯鍵盤を叩くので調律もすぐに狂いますし、音も割れてピアノが可哀そうになります。

弊社の展示のピアノを弾いてもらうと鍵盤は軽いし弾き易いので、いつものピアノ教室のピアノと全然違うと仰います、たぶんピアノ教室のピアノも調整が不十分なピアノが多いのではと感じます。

たとえばホールのスタインウェイは良く調整されています

良く管理されたホールのスタインウェイは、普段の調律とは別に、一年に一度、2日かけて調整（保守点検）をされるので、軽いタッチでレスポンスが良くなっています。そのようなピアノをいきなり弾くと、当然、力んだ演奏になり、第三者からみると魅力的な演奏になりません。

但し調整されたピアノを2時間ほど弾き込むと本来の演奏ができるようになります

人は本能的に良い音を出したいと思っているので、日頃、調整不良のピアノを弾いている人でも、2時間位よく調整されたピアノを弾き続けると、本来の魅力的な演奏が可能になりますが、慣れるまで2時間ほど時間が必要になります。

特にコンクール出場を考えている方には調整が不可欠

コンクール会場にあるピアノは大概は良く調整されたピアノなので、日頃、調整不足のピアノで練習されている方は、いざ本番では低い評価になります。

独自の出荷調整で音色・タッチ・表現力が大幅に向上します

ピアノの性能（タッチ、音色、表現力）を大切にお考えの方に

 

［ 2025.08.10 ］複雑な打弦メカニズムを持つピアノという楽器

自然素材のメカニズムは必ず伸縮や歪みが生じます

このメカニズムは最良の材料を使い最新の工作機械を使用してピアノを製造しても、木とフェルトを使う以上必ず歪みた伸縮がお起こるので、これを人の手で丁寧に擦り合わせ調整をしないと本来の機能を発揮しません。この擦り合わせ調整をピアノの整調（調整）と呼びます。

納品前に行うのが出荷調整ですが定期メンテナンス時にも必要な作業です、手間がかかる作業（コスト増）なので世のピアノの大半が省かれています。

独自の出荷調整で音色・タッチ・表現力が大幅に向上します

 

グランドピアノのアクション

アップライトピアノのアクション

 

ピアノの性能（タッチ、音色、表現力）を大切にお考えの方に

弊社作成の資料を無料進呈しています　資料をご覧になった方の感想

弦楽器や他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、
一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノという楽器に対する概念や対処も大きく変わり、
これまで以上にピアノと良い関係が築けます。

浜松ピアノ店代表　植田信五　筆者プロフィール


資料内容の詳しいご案内のページへ

ネット上では公開できない業界の矛盾店や裏話を満載
全44ページのピアノ選びの新しいバイブルです　DVD付

グランドピアノの3日間の出荷調整作業を動画でお見せしていますが、丁寧な調整で
いかなるピアノであれ性能が大幅に向上することがご理解頂けます。DVD全24分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

［ 2025.08.09 ］思い出のピアノはオーバーホールもお薦めです。

一言にリニューアル（オーバーホール）と云っても、どこまで徹底してやるかで内容も予算も大きく変わってきますが本格的なリニューアル（外装やフレーム等の再塗装を含めて全ての消耗部品を新品に交換）をしてから丁寧に調整を施すと、古いピアノは味わい深く新品以上に魅力的な響きや音色になります。

全て手作業になるので工賃が多くかかり、部品代も含めると新品の国産ピアノ並みの費用になりますが、愛着のある思い出のピアノや元々高額なヨーロッパ製の輸入ピアノは本格的なオーバーホールもお薦めです。

ちなみに現在のリニューアル費用の相場は、スタインウェイのグランドで300万円前後、ヤマハのグランドで150万円前後がリニューアル費用の相場になってきていますが、こだわると（メーカーの純正部品等）に更に高額になり、ちなみにスタインウェイのシャンク付きハンマーは部品代だけ100万円、ヤマハで20万円と云った金額になります。

弊社でリニューアルした1965年製スタインウェイＣモデル（セミコンサート）写真左



内容は響板の埋め木修理から始まりフレーム塗装、弦の総張り替え、ハンマー、シャンク交換、ダンパーフェルト、ウイペン交換、バックチェックスキン交換、象牙漂白、研磨等です。