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ショパンラフマニノフべート―ベンリストシューマンドビッシーラベル
スタインウェイ・ジャパン(東京)のエントランス
現在、日本におけるスタインウェイピアノの正規輸入品はスタインウェイの日本子会社である スタインウェイジャパン株式会社、 本社(東京)よりデリバリーされ、 スタインウェイジャパン(株)から認定された全国の30数店の正規ディーラーで、展示、販売されています。
また、原則としてヨーロッパとアジア・日本は、 ドイツ・ハンブルグ製が配給され、南北アメリカ大陸は ニューヨーク製スタインウェイが配給されています。
最近、日本でのスタインウェイの販売実績は10数年前の半分以下に減少してきており、今は中国がスタインウェイの大きな販売市場(特に自動演奏ピアノ)になっています。
そのような背景から日本のスタインウェイの販売もこれからは中国型の販売スタイルに変更される?ようで、具体的には現在の特約店制度を見直し一等地にメーカー自ら豪華なショールームを設けて、自動演奏ピアノを中心にメーカー直販型の販売に切り替わるのではと業界では噂されています。
スタインウェイ・ジャパン(スタインウェイの日本法人)は2014年末から、合理化のために、従来の西新橋の本社と大田区にあったセレクションセンターを1本化して、比較的利便性の良い品川区東品川の1ヶ所にまとめて一般向けに直接販売するようになりました。しかしこの新しいショールームは天井が低いので音響が悪く調整も不十分のようなので、試弾したピアノ愛好家からの評価は高くないようです。
日本に於けるスタインウェイの販売台数は、今では10数年前の約半分に減少してきており、またブランド力のあるスタインウェイは、中国同様に都内の一等地にスタインウェイのブランドに相応しいショールームを設ければ特にセールスしなくても売れるというのがメーカーの見解のようです、私見ですが、絶対販売台数の半減に伴い、スタインウェイ・ジャパン自身の利益を確保するためにも、今後は従来のような特約店制度ではなく利幅が多いメーカーの直接販売に徐々に移行するのではと推測しています。
そのような折、日本のスタインウェイの半分以上を販売していた都内のスタインウェイの専門店、松尾楽器さんがスタインウェイ社から一方的に契約を解除された為、2020年12月一杯でスタインウェイの販売をやめました。
その松尾楽器さんに替わりスタインウェイの直営店「スタインウェイ&サンズ東京」を2021年1月 8日に北青山に移転オープンして大々的にメーカーによる直接販売になりました。
〒107-0061
東京都港区北青山3-4-3 ののあおやま1F
TEL:03-6721-1618
日本と違い中国では売り上げが堅調のようで、スタインウェイ社の話では、中国で購入されるお客様の30%が全くピアノを弾けない方だそうで、それ故に中国での売れ筋も自動演奏付のスタインウェイが人気のようで日本市場も同様と考えているようです。
また現在のスタインウェイのCEO(オーナー)はアメリカの有名な投資家のジョン・ポールソン氏で、彼は音楽もピアノもわからないそうですが、彼はお金持ちなので自身の娘さんのためにスタインウェイを所有しているそうですので、彼の基本戦略は「スタインウェイは金持ちに売りなさい」ということになっています。
しかし日本では中国やアメリカと違い、ピアノ好きで性能重視のピアノ愛好家の方が頑張ってスタインウェイを購入されることが多いので事情が少し違います。
スタインウェイのライバルはスタインウェイという言葉は、これは売る側から見た場合、新品のスタインウェイのライバルは中古のスタインウェイだと云う意味です。
しかし最近は日本でのスタインウェイの最大のライバルはイタリアのファツィオリになってきており、今後の日本のスタインウェイの販売は、中国の販売手法に似せてメーカー自ら東京の一等地にブランド力に相応しい豪華なショールームを設け、中国同様にお金持ち相手にスタインウェイを直販する考えではないかと思われます。
2020年末で閉店された松尾楽器さんはショールームにスタインウェイのフルコンを2台設置したホール(松尾ホール)やスタインウェイの練習室を設け、地味ですが長年の伝統としていた丁寧な調整や整音を行ってきましたが、もしメーカー直販体制で十分な調整等が省かれるようだとスタインウェイ本来の性能を十分に発揮せず、特にピアノ愛好家からの評価は下がるのではと今から心配されていますが、松尾楽器さんの閉店に伴いスタインウェイの直営店がオープンしましたので、先ずは「スタインウェイ&サンズ東京」でご試弾ください。
高級ピアノのスタインウェイでも長い目で見れば、ハンマーや弦、各種フェルト・クロス類等、消耗品はたくさんあり、それら消耗品が経年変化で硬くなり、本来のしなやかさが無くなり、また使用頻度で摩耗もしてきます。
ですから中古品を購入後、さらに後何十年と快適に使用することを考えると、外装はともかくとして、内部の消耗部品(ハンマー、弦、フェルト・クロス類等)を交換する必要がありますが、メーカー純正部品はメーカーの思惑?でかなり高価で、たとえば整音済のハンマーだけで100万円の値付けになっています。
しかも車のタイヤ交換と違い全て手作業なので作業効率が悪く、高い取り付け精度が求められますので高額になります。
さらに部品の交換だけでは不十分で、消耗品交換後のアクション・ダンパー調整からハンマーの整音や鍵盤の鉛のウエイト調整等のきめ細かい再調整作業(整調・調律・整音)が必要不可欠ですので、これらを全てきちんとやるとなれば、高い技術力と手間がかかりますので高額になります。
ですから中古品の場合は、実際に弾いてみてご自身が音色に強い魅力を感じるかどうか?が重要なのは勿論ですが、難しいのは消耗部品の劣化具合とどこまで丁寧に手が入っているか?が大きな問題です。このあたりの見極めが一般の人には難しいのが中古品の一番の問題点と云えます。
スタインウェイMモデルとOモデルの演奏です。
そのような背景もあり、最近の音楽ホールのスタインウェイも従来のように古くなったから買い替えるのではなく、リニューアル(約300万円)して再使用するホールも多くなりました。
また最近の家電製品などでユニバーサル・デザインという言葉を聞くことがありますが、今のピアノは世界中で販売されるため万人好みに無難に作られており、昔のような手作り少量生産の時代に比べ、生産台数が多いので品質が安定する等の安心感はありますが、逆に生産国の文化や個性、メーカー独特の魅力的が少なくなって、万事、薄口になっていますので、音色や響きの個性を求める人には、古い中古品は新品以上の魅力があるのではないでしょうか。
当ホームページの「ピアノの寿命」に登場する1877年製のグロトリアン・スタインヴェックや1918年製のペトロフピアノなどは、そのような意味で多くの演奏家やピアノ愛好家からその独自の音色の魅力が高く評価されています。
それらの音色の魅力を言葉で表現するのは難しいのですが、床材に例えると合成木材と良質の天然無垢材を使った時のような違いと表現される方もおられます。そのようにみていくと、ピアノの魅力は一般に考えられているより奥深いものがあります。
スタインウェイの場合は、ホールにあるフルコンサートピアノDモデルも一番小さいSモデルも、アップライトピアノでさえ、同じ高品質であり基本的に同じです。ただ大きいか小さいか、グランドかアップライトかの違いだけで、ヤマハ、カワイのピアノのように高級なものと安価ものというものは存在せず、スタインウェイと云えばどれも同じ高級品です。
2024年10月1日現在の本体価格(税込)です。
※価格は為替変動・メーカー事情等で予告なく変更されることがありますのでご了承下さい。
モデル | 高さ | 仕上げ | 本体価格 |
---|---|---|---|
K-132 | 132cm | 黒艶出し | ¥9,053,000 |
モデル | 奥行 | 仕上げ | 本体価格 |
---|---|---|---|
S-155 | 155cm | 黒艶出し | ¥15,895,000 |
M-170 | 170cm | 黒艶出し | ¥17,259,000 |
O-180 | 180cm | 黒艶出し | ¥18,823,000 |
A-188 | 188cm | 黒艶出し | ¥20,548,000 |
B-211 | 211cm | 黒艶出し | ¥23,606,000 |
D-274 | 274cm | 黒艶出し | ¥37,829,000 |
資料とカタログに添えて下記のメーカー別の独自の詳しい解説書も同封いたします。
スタインウェイ 全15ページ |
ファツィオリ 全8ページ |
ペトロフ 全23ページ |
ディアパソン 全12ページ |
レーニッシュ 全4ページ |
フォイリッヒ 全6ページ |
ウェンドル&ラング 全4ページ |
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