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DIAPASON

>ピアノ聴き比べはこちらDIAPASON / BOSTON / PETROF / STEINWAY
ショパンラフマニノフべート―ベンリストシューマンドビッシーラベル

ディアパソン

日本


極少量生産なので1台1台が丁寧な仕上げ
ヨーロッパ製ピアノに負けないという志の高い国産ピアノです。
>お客様の声

ヤマハ、カワイのプレミアムシリーズ並みの性能を発揮

最近の国産グランドピアノは、ヤマハ、カワイもレギュラーシリーズよりも、メーカーも高額なプレミアムシリーズの販売に力点をおき、ボストンもカワイで委託生産されていますが、スタインウェイがデザインしたという理由で割高な値段設定になっているように思います。

それらのプレミアムシリーズに隠れ、国内専用モデル(輸出はしない)のディアパソンは生産台数も年産で50台ほどと少量生産故に、1台1台が丁寧に制作されています。

今でも少量生産(年産50台以下)故に今でもディアパソンの伝統が守られて、すなわち大橋フレームと呼ばれる独自のフレームや伝統的な木製アクション、消耗部品にはドイツ製の最高級品を使用、譜面台や脚もひと手間余分にかけた仕上げになっています。

ピアノ好きな方なら、ディアパソンピアノという名前だけは聞いたことがあると思います。
地元、静岡新聞にも取り上げられました。

(こころざし)の高いピアノです。


ディアパソンの魅力と浜松の名工のお話

ディアパソンピアノの歴史と現在

ディアパソンピアノは、日本が戦後の焼け野が原で、ピアノ自体がほとんどない昭和23年に“日本でヨーロッパ製のピアノに負けない理想的なピアノを”という高い目標で、当時、天才的技術者と言われた大橋幡岩オオハシ ハタイワ(当時のヤマハの技術部長)さんが、ドイツのベヒシュタインピアノをモデルにして理想的なピアノをめざして設計、製作されたピアノがディアパソンピアノですので、志が非常に高いピアノです。
ですから今でも基本設計はディアパソン独自のオリジナル設計です。

長くカワイ楽器の子会社と存在していた株式会社ディアパソンでしたが、親会社のカワイ楽器の全社的な合理化によりカワイ楽器に合併吸収され2019年からカワイ楽器のブランドの一つになりました。


ディアパソンのグランドピアノD-164R、DR-300の演奏

どんな人に、一番お薦めか?

ディアパソンのグランドピアノは実力派のピアノですので、ピアノ選びもあまりブランド力に頼らず、できれば少しピアノが弾けて、ご自身である程度、ピアノの性能を評価できる方が理想的かと思います。

弊社で良く調整されたという条件が付きますが、ご試弾いただくと他の国産グランドのプレミアムシリーズに比較しても価格以上の価値、すなわちコストパフォーマンスが非常に高いということが体感頂けると思います。

ブランド料が上乗せされてない分、コストパフォーマンスが高い

以前はカワイの子会社で優良企業のディアパソンでしたが、最近、カワイ楽器の合理化のために親会社であるカワイ楽器に合併吸収されました。
これによりカワイ楽器のブランドは従来のカワイブランドの他、プレミアムシリーズのシゲル・カワイがありますが、これに加えてディアパソンが加わりました。
※ボストンはカワイが委託生産。

カワイ楽器におけるディアパソンブランドの位置づけですが、性能の違いがわかるピアノ愛好家の方のためのブランドということになりますが、残念ながらカワイ楽器自身がディアパソンの価値を良く理解していないのではと思われます。

ディアパソンは有名ブランドではないので、シゲル・カワイやボストンのようにブランド料が上乗せされていない分だけ安価ですが、ディアパソンは設計思想も独自性があり価格に対して高品質な部品が使われていますので、コストパフォーマンスが非常に高いピアノです。

ある程度の演奏力があり違いがわるピアノ愛好家の方にはピッタリのピアノと云えます。

最近(2018年9月)に頂いたお客様の声をご覧いただくとディアパソンのことが良くわかると思いますので下記にリンクしました。

ディアパソンピアノ独自の長所(特徴)とは?

音色に重要な影響があるハンマーや弦にドイツ製の高級部品を使用しています。
• 音色に重要な役割を果たす弦やハンマーは最初からスタインウェイ等と同じ高級なドイツ製のレスロー弦やレンナー社のレンナーハンマーを使い、同じく高級天然皮革を使ったローラーや大型のキャプスタンスクリューを使うという他の国産のグランドピアノにない魅力的な特徴を持っています。

またデリケートなアクションの部材も、カワイが採用している固いカーボンではなく伝統的な木材を使用しています。

ちなみに弊社では古いヤマハのグランドをリニューアルする時は、必ずハンマーと弦はディアパソンと同じ独製のレンナーハンマーとレスロー弦に交換しますが、明らかに音色が良くなるのを毎回体感します。

消耗品でも音色にも影響のあるハンマーですが、演奏過程で弦溝がついてくるので弦溝をファイリング(削る)をしていきますが、これがレンナーハンマーはファイリングしていっても最後までハンマーの本来の性能が維持されるようです。
ちなみにヤマハ、カワイは自社製のハンマーを使用していますが、ファイリングしていくと段々音が細くなると云われています(浜松の修理職人さんの声)


ディアパソンD-164 フレンチタイプの演奏

中立音が美しいディアパソン

現在のピアノは、できるだけ弦の端から端まで鳴らしてきらびやかな響きを出すという考え方が主流ですが、これは確かにキラキラ感が出て魅力的なのですが、一歩間違えると耳障りな雑音も含んでおり、特に古くなるとそれが強くなる傾向があります。

ディアパソンの基本的な考え方は上記の考えとは異なり、大根や人参の端を切ってから料理するのと同じように弦の端の響きを抑制し、弦の中央部の美味しいところを中心に響かせるような設計になっています。
但し現在のディアパソンは両タイプがありますので、お好みでお選びください。

現代の主流、ターン張りで弦の先まで響かせる(共鳴弦)

総1本張りでフェルトを入れ響きを抑える仕様DG-183

大橋幡岩氏の弟子の乗松氏が語るディアパソン

浜松からディアパソンピアノの設計者として有名な、故、大橋幡岩氏に直接指導を受けたと云われる乗松氏が、かつて岡山の弊社まで若手の指導ということで、1泊で浜松からわざわざ来て頂いた時の写真です。弊社2Fにて

乗松氏は根っからの職人さんで、謙虚で穏やかな人柄と認識していましたが、落ちついてゆっくりお話をさせていただいたのは、この時が初めてでした。

この機会に、設計者の大橋氏のことやピアノ作りの難しさ、良いピアノの本質など、日頃はなかなか聞けないことを乗松氏から直接聞くことができました。

 

乗松氏が云うには、今の日本には、もう、一からピアノを設計できる人はいなくなった、日本人でピアノ全体を一から設計出来る人は、恐らく大橋幡岩氏が、最後の人であろう、ということでした。

今は部分、部分の細かい数値はコンピューターで設計するようだけれども、やはりピアノ全体のことを考えて、一から設計するのは明らかに人間の方が優れていて、そのような意味で、コンピューターよりも人間の方が優れているというお話でした。

その例として、ピアノの特性を決定する大きな要素の一つに金属フレームがあります。
フレームにより弦の張力や弦の太さが微妙に異なってきて、ピアノの特性が変わります。

あまり大きな声では言えないけれども、日本の大手メーカーのピアノは、少し古くなると、高音部の張力の強い細い弦が、フレームの下に食い込んできて高音部がシャリン?シャリン?とした安っぽい音になることがあります。

それが大橋氏の設計したフレーム、大橋フレームでは不思議なことに、そのようなことが起こらないのだそうです。

それと真に良いピアノを作るには、基本設計の良さに加えて、最良の材料を使い、人の手で、時間をかけて丁寧に仕上げることが重要であると云ったことでした。特に最終工程は、機械ではなく、人間の手で丁寧に仕上げることが肝要だそうです。

調整のためにお預かりしたディアパソンのエピソード

弊社から資料を取り寄せて調整の重要性を理解していたが、石川県から岡山の弊社まで試弾に行くには遠いので、メーカーがきちんと調整しているので販売店で再調整は必要ないという販売店の言葉を信じ近くの販売店でディアパソンを購入されたそうです。
販売店の言葉を信じて購入したものの、肝心の弾き手の中学2生の息子さんから不満が多くどうしたものかとお悩みの相談いただきました。

弊社に同型のピアノの展示があるので、弊社でご試弾頂くと調整のビフォア、アフターの違いが良くわかるのでご試弾に来られませんか?とご案内したところ、石川県からご家族でご試弾に来店され弊社の同型の展示ピアノをご試弾頂くと我が家のピアノと全く違うということで弊社での調整を依頼されました。
「一通りの出荷調整には3日間はかかるのでお伺いして調整するには無理があり、弊社までピアノを送ってもらえれば弊社の店頭で手が空いた時に調整します」とのことでピアノ自体を石川県から岡山の弊社まで運んできました。

折角なのでこの機会に鍵盤の鉛調整を行いました。

ピアノ鍵盤の鉛調整とは?

調整が完了した旨をお伝えすると、再度ご来店頂き改めて試弾いたくと、息子さんにもご満足頂いたので、石川県に送り返しました。

新品展示ピアノの3日間の調整作業をご紹介№1

関東・関西をはじめ、北海道から九州まで。
丁寧な出荷調整や納入調整を大切にする!という浜松ピアノ店の哲学に共感いただいた全国のお客様から、幅広くご支持いただいています。

防音対策に、ディアパソンのマスク仕様のご提案

ディアパソンのマスク仕様(15万円のオプション)を選べば、音量を段階的に最大40%ダウンさせることができます。

但しマスク仕様はメーカー工場での取り付けのためディアパソンの新品ピアノが対象(後付け不可)です。一戸建ての場合は、マスク仕様のみでも防音対策が可能のように思います。

マンションの場合は絶対音量もさることながら、さらに階下への固体振動音(床を叩く時に出る音)を防ぐことを考慮した場合、防振用のゴムのインシュレーター(約2万円)でも有効ですが、さらに念を押すとピアノ架台(約21万でオーダーメイド)がお薦めです。

ピアノ架台は架台と床の間に空気層を作り階下に音や振動を伝えません、これだと床を防音工事したのに近い効果が期待できます。

普段は響板の下部を開けて弾きます。

防音が必要な時は響板の下部を閉めて音量を低減させます。

レバーで簡単に響板の下部を開閉できます。


マンションでのグランドピアノの防音対策のご提案

マンションで即、演奏可能なマスク仕様とピアノの架台の組み合わせを浜松ピアノ店では常時展示。

床の防音工事並みの遮音効果を持つピアノ架台

定評ある総1本張りのDG-183

独自の透かし彫りの譜面台で演奏者自身に音が良く届きます。

ピアノの防音対策

ディアパソンのご試弾は?

従来はカワイの浜松の竜洋工場でディアパソンをご試弾いただけましたが、カワイ楽器さんとしては、シゲル・カワイの販売に入力しており、残念ですが現在は竜洋工場で試弾や選定ができるのはシゲル・カワイだけになりました。

弊社で良く調整されたディアパソンをご試弾ください

カワイ楽器さんの話では、通常の展示はないけれど東京、名古屋、大阪、福岡のカワイショップなら、ご試弾を希望されれば浜松の竜洋工場から取り寄せてカワイショップでご試弾頂けるとのことです。

しかし取り寄せてもらうのも遠慮がありますし、調整が十分されていないディアパソンをいくら試弾しても本来の性能を発揮していないので私的にはあまり試弾の意味がないように思います。

ですからディアパソンのご試弾は、遠方でも岡山の浜松ピアノ店で丁寧に調整をしているディアパソンをご試弾いただかないとディアパソンの本来の魅力はわからないと思います。

弊社は調整してからご試弾頂くのが大きな特徴です

※浜松ピアノ店では常時ご試弾が可能です

DIAPASON PIANO 価格表

2024年3月11日現在の税込の本体価格です。
※価格は為替変動・メーカー事情等で予告なく変更されることがありますのでご了承下さい。

Upright Piano
モデル高さ仕上げ本体価格
DU-128F128cmウォルナット艶出し¥1,430,000
DU-132132cmダークウォルナット艶出し¥1,760,000
Grand Piano
モデル奥行仕上げ本体価格
DG-166166cmブラック艶出し¥2,310,000
DG-166F166cmマホガニー艶出し¥2,915,000(受注生産)
DG-183183cmブラック艶出し¥3,190,000
DG-183F183cmダークウォルナット艶出し¥4,620,000(受注生産)

カタログご希望の方は下記の無料資料請求からお申込み下さい。

資料とカタログに添えて下記のメーカー別の独自の詳しい解説書も同封いたします。

【 メーカー別の詳しい解説書 】

スタインウェイ
全15ページ

ファツィオリ
全8ページ

ペトロフ
全23ページ

ディアパソン
全12ページ

レーニッシュ
全4ページ

フォイリッヒ
全6ページ

ウェンドル&ラング
全4ページ

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