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予想されるスタインウェイ社の厳しい経営環境

ピアノ最大市場の中国の売り上げが大幅ダウン

ピアノは中国が最大市場ですが、その頼みの中国市場が最近は超不景気でピアノの販売も9割ダウンと激減しているという報道もあり、その不景気も当分改善される見込みはないようで、従来から中国頼みのピアノ業界に異変が起こっています。

中国の不景気がピアノ業界全体に悪影響

中国の不景気の悪影響は日本製の中古ピアノの輸出は勿論、ヤマハ、カワイもヨーロッパのピアノメーカーも同じですが、ヤマハは電子楽器を含む総合楽器メーカーなのでまだ大丈夫という感じですが、アコスティックピアノ生産だけのメーカーには相当な悪影響が出ている模様です。

ピアノの販売は文化的な背景が大きく、まだピアノの普及率が低く人口の多いインドやインドネシアでは中国に代わる大きなピアノ市場にはなりません。

最近の中国の困ったピアノ事情


高額なピアノの専業メーカーのスタインウェイ社の今後の経営は相当厳しい

なかでも高額なピアノが年産数千台のスタインウェイ社にはほかに頼る市場がないので相当厳しいのではないかと推測しています。
お陰でハンブルグ工場の稼働率も大きく下がり少々のリストラでは追いつかず、工場稼働率の低下によるコスト増で値上げせざるを得ないようですし、NYスタインウェイも南北アメリカの販売不振で工場の稼働率の低下から小型グランドはハンブルグ仕様にして日本等に輸出(従来はアメリカ大陸のみ)しており、今後のスタインウェイ社の経営は相当厳しいものがあるようです。

スタインウェイの販売価格がさらに高額に

現在のスタインウェイの価格がひと昔まえに比べ既にかなり高額ですがこれが更なる値上げとなると、これは販売店同士での話ですが、普通の日本人では購入が難しいとの話が囁かれています。なら誰が買うのか?というとそれは在日中国人の人が買うんじゃないですかという話も業界内で出ています。
最近、大阪にスタインウェイの直営店を開設するもまだ1台しか売れていないという話も伝わってきます。

 

唯一ファツィオリ社は安泰

今はスタインウェイの強力なライバルのファツィオリが登場していますが、こちらは年産数千台のスタインウェイに較べ、頑張って年産150台程度なので、今でも商品不足で苦労している状態なので、中国市場の影響はほとんどないとのことでした。

ファツィオリピアノ




 

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◎ブランドを信じて購入したが失敗

◎調整が自慢のシゲル・カワイでも不満

◎値段ほど差がない高級ピアノ

◎好みのスタインウェイがなかった

◎丁寧な調整でヤマハでも満足

◎好みのスタインウェイを求めて

◎スタインウェイはトリルができるがヤマハは?

◎ヤマハは温泉に浸かったような音?

◎ピアニストと専属調律師のお話

◎腱鞘炎になって困っている


【第三章】中古ピアノの問題点

◎中古ピアノは安かろう、悪かろうが多い

◎さらなる中古ピアノの問題点

◎古いピアノは楽器としての性能が良いか?


【第四章】調整シーンを写真でご案内

◎グランドピアノの調整作業

◎アップライトの出荷調整作業


【第五章】主に中国で生産される現代のピアノ

◎最近のピアノの生産事情

◎ファースト、セカンド、サードラインという業界用語

◎メードインチャインナ&浜松ピアノ店フィニッシュ

【第六章】日本のピアノ事情

◎毎年減少する日本のピアノ市場

◎余談ですがスタインウェイについて


【第七章】筆者のブランド選びの見解

◎コストパフォーマンスが高いか否か

◎ピアノは素材という考え方

◎メンテナンスについて


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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