[ ]最近の中国の困ったピアノ事情
友人が中国のピアノに関する最新記事を送ってくれたので皆様の参考になればと掲載しました。
私見ですが日本市場への影響
ピアノ業界が頼りにしていた世界最大市場の中国の大幅なピアノ販売の落ち込みでメーカーの生産台数が大幅に落ち込み、工場稼働率の大幅な低下の影響で、これがメーカーの大幅なコストアップになり、そのためこの秋からスタインウェイ、ヤマハ等の値上げが計画されています。
【上海時事】
仏紙ルモンドが3日までに伝えたところによると、中国でかつて中流階級の社会的地位の象徴とされたピアノは、景気停滞のあおりを受けて急速に人気を失っている。
不動産市場の低迷や雇用・所得環境の不安を背景にした消費抑制が、ピアノ市場にも大きな影響を及ぼしている。2021年の教育改革により、音楽の才能がある受験生に対する大学入学の加点制度を廃止したこともピアノ離れを後押ししている。
中国製ピアノのトップメーカー2社の2024年1~6月期決算を見ると、海倫鋼琴は売上高が前年同期比45.57%減の8383万元(約17億円)にとどまり、純損益が1747万元の赤字(前年同期は3240万元の黒字)に転落した。
珠海鋼琴も売上高が42.65%減の3億6400万元で、純損失が7327万元(同2527万元の黒字)。中間期の決算として12年ぶりの赤字を計上した。中国ピアノ産業が冬の時代を迎えていることがうかがえる。
こうした中で「ピアノの里」と称され、工場が集まる浙江省湖州市の洛舍鎮は厳しい不況に襲われている。ピアノ工場の経営者は「(23年には)既に状況が悪化していたが、今年は本当にひどい売れ行きだった」と嘆いた。在庫が積み上がったため、在庫処分を余儀なくされ、この夏で生産の打ち切りを決めた。年明け以降、洛舍鎮ではピアノ業者数十社が廃業したという。
大都市ではピアノ販売店の廃業が相次ぎ、1年間で7000店が閉店。中古ピアノ市場では、良質品を9割値引きをしても、なかなか売れない状況という。20年以上にわたり中古ピアノを扱う業者によれば、急成長したピアノ市場は23年4月以降に販売が激減し始め、既にピアノ販売業者がかなりの割合で廃業した。
そして、スタインウェイチャイナは北京と上海以外の店をクローズしました。
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【第二章】調整によるエピソードのお話
◎中古ピアノが高い勉強代に
◎安価でも高級ピアノより魅力的
◎ブランドを信じて購入したが失敗
◎調整が自慢のシゲル・カワイでも不満
◎値段ほど差がない高級ピアノ
◎好みのスタインウェイがなかった
◎丁寧な調整でヤマハでも満足
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◎スタインウェイはトリルができるがヤマハは?
◎ヤマハは温泉に浸かったような音?
◎ピアニストと専属調律師のお話
◎腱鞘炎になって困っている
【第三章】中古ピアノの問題点
◎中古ピアノは安かろう、悪かろうが多い
◎さらなる中古ピアノの問題点
◎古いピアノは楽器としての性能が良いか?
【第四章】調整シーンを写真でご案内
◎グランドピアノの調整作業
◎アップライトの出荷調整作業
【第五章】主に中国で生産される現代のピアノ
◎最近のピアノの生産事情
◎ファースト、セカンド、サードラインという業界用語
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【第六章】日本のピアノ事情
◎毎年減少する日本のピアノ市場
◎余談ですがスタインウェイについて
【第七章】筆者のブランド選びの見解
◎コストパフォーマンスが高いか否か
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