[ ]ピアノの性能は丁寧な出荷調整とメンテナンスで決まる
出荷調整には3日間の作業時間が必要
安価、高級、中品に関わらずいかなるピアノであれ、納品前の丁寧な出荷調整(新品で3日間、中古品なら1週間以上)と納入後のメンテナンス(調整、調律、整音)で決まります。この当たり前のことが世間ではほとんど理解されていません。
一般的に調整に対する概念が希薄で、ピアノの調整とは歯に例えると、歪んだ歯を矯正して噛み合わせ調整をすると物が良く噛めるようになるのとよく似ています。
ピアノのメカニズムに使われている主な材料は木とフェルトですが、これらの部材の伸縮や歪みを調律師の手で一つ一つ修正して擦り合わせ調整をして、ロスなくハンマーが弦のスイートスポットを叩くようにして、ハンマーの硬さを調整(整音)してやると、演奏者の好みのタッチと音色に近づきます。
メンテナンスも同様内容で最低でも半日作業が必要です
メンテナンスも同様の作業ですが、出荷時に丁寧に出荷調整を行っているピアノなら、調整も微調整で完了しますが、それでも半日の作業時間が必要になります。調律だけなら1時間少々の作業時間で終わりますが、毎回のメンテナンスでも調整の微調整も必要です。
ホールのスタインウェイは1年に一度、2日かけて調整全般を行います
ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に
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弦楽器や他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノという楽器に対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。
浜松ピアノ店代表 植田信五 筆者プロフィール
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