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真の高級ピアノとはどんなピアノのことか?

高級ピアノは、高級な材料を使い丁寧に作られたピアノをイメージします。
例えばスタインウェイは、鍵盤はクル―ゲやラーコフの鍵盤を使い、ハンマーはレンナー、弦はレスローと云った一流部品メーカー品を使っています。

部材が高級というは一般にわかり易いのですが、実は本物の高級ピアノというものは、目に見えない手間がかかる所も手を抜かないのが真の高級品と云えます。

身近な例として、最近、カワイのプレミアムシリーズのシゲル・カワイが注目されるようになりましたが、その訳は大手量産メーカーとしては初めてメーカー自身が丁寧な出荷調整をしてから出荷することにあります。

丁寧な調整はスペックや見た目ではわかりませんが、ピアノが少しでも弾ける人なら弾くと誰でもその違いが体感できるので、その高評価が口コミで広がりシゲル・カワイが注目されるようになりました。

働き方改革もあり生産性を上げることが望まれる今の時代に逆行していますが、生産性を犠牲(手間がかかるのでコストが増える)にしてもピアノの性能を上げることにチャレンジしたのがシゲル・カワイです、その意味でシゲル・カワイは高く評価できます。

逆説的になりますが、仮に安価なピアノであっても丁寧な出荷調整を行えば本来の高級ピアノの性能に近づくことも可能と云えます。

丁寧な出荷調整は20万円程度のコストアップになります


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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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