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明暗を分けたスタインウェイとファツィオリ

高級ピアノを代表するスタインウェイとファツィオリですが、ここに来て両者の明暗が分かれたように思います。

明暗を分けたのは中国ピアノ市場の衰退(一説では中国のピアノ市場は90%ダウン)

スタインウェイの主な市場は中国ですが、中国でスタインウェイを購入する30%の人はピアノが全く弾けないそうです、そこで開発したのが自動演奏ピアノで中国では好評だったようです、そのためハンブルグで生産されるスタインウェイの半分は中国向けの自動演奏ピアノだったと聞いていました。

頼みの中国に代わる大きなピアノ市場は世界に存在せず、日本での販売もかつての四分の一程に縮小して、以前は日本へハンブルグから直接日本にコンテナで入荷していましたが、最近は必要分を上海の保税倉庫から送って送ってもらっていました。

ヤマハもカワイにも大きな打撃

中国市場頼みはヤマハもカワイ、その他ヨーロッパの老舗メーカも同様に大きな影響を受けているようで最近は老舗のヨーロッパメーカーの倒産の話も聞こえてきました。

年産数千台のスタインウェイ


年産数千台のスタインウェイですが頼みの中国での販売が大きく落ち込み、NYスタインウェイも南北アメリカで売れず、最近は小型のスタインウェイはNYでハンブルグ仕様で生産して日本でも販売されていましたが、

年産130台のファチィオリは安泰

ファツィオリは年産130台と少なく中国での販売も少ないので、元々品薄で供給に困っていたほどなので、供給と販売のバランスが取れて逆にホットしているようにみえます。

最近の中国の困ったピアノ事情

 







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間違いだらけのピアノ選び  ~ 目 次 ~

【第一章】大半のピアノが本来の性能を発揮していない

◎ピアノは8千個の部品◎ピアノはリモートコントロールで打弦する楽器

◎仕上げが整音

◎試弾は調整されたピアノでないと意味がない

◎ピアノはセミオーダーの楽器です


【第二章】調整によるエピソードのお話

◎中古ピアノが高い勉強代に

◎安価でも高級ピアノより魅力的

◎ブランドを信じて購入したが失敗

◎調整が自慢のシゲル・カワイでも不満

◎値段ほど差がない高級ピアノ

◎好みのスタインウェイがなかった

◎丁寧な調整でヤマハでも満足

◎好みのスタインウェイを求めて

◎スタインウェイはトリルができるがヤマハは?

◎ヤマハは温泉に浸かったような音?

◎ピアニストと専属調律師のお話

◎腱鞘炎になって困っている


【第三章】中古ピアノの問題点

◎中古ピアノは安かろう、悪かろうが多い

◎さらなる中古ピアノの問題点

◎古いピアノは楽器としての性能が良いか?


【第四章】調整シーンを写真でご案内

◎グランドピアノの調整作業

◎アップライトの出荷調整作業


【第五章】主に中国で生産される現代のピアノ

◎最近のピアノの生産事情

◎ファースト、セカンド、サードラインという業界用語

◎メードインチャインナ&浜松ピアノ店フィニッシュ

【第六章】日本のピアノ事情

◎毎年減少する日本のピアノ市場

◎余談ですがスタインウェイについて


【第七章】筆者のブランド選びの見解

◎コストパフォーマンスが高いか否か

◎ピアノは素材という考え方

◎メンテナンスについて

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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