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生徒がコンクール出場に際しての先生のお悩み

近々生徒がコンクールに出場しますが、会場のピアノがファツィオリのF-278だそうで、慣れないピアノでどうしたものか?というご質問をいただきました。

問題点と
対策は?

①フルコンサートピアノの演奏に慣れること

家庭用と違いフルコンサートピアノは奥行が長い分、鍵盤の奥行が長くなり、その分鍵盤のコントロールが容易になりデリケートな表現が可能になりますので、メーカーの違いよりも先ずはフルコンサートピアノでの演奏に慣れる必要があります。



②日頃からよく調整されたピアノで練習すること

コンクール会場のピアノは良く調整されており鍵盤も軽くダイレクトなレスポンスになっているはずですから、日頃の練習も良く調整されたピアノで練習する必要があります。
調整不足のピアノは鍵盤も重くレスポンスも悪くなり、自然に力んだ演奏になるので、その意味でせっかくのコンクールで上手く演奏ができなくなります。
例えていうと歯の矯正をして噛み合わせ調整をすると物がサクサク噛めるのと似ています。

たとえば適切に調整されたスタインウェイの鍵盤の重さ(タッチ)はS-155~B211までは47gの重さで鍵盤が下がり、20gの重さで上がるように設計されており、セミコンとフルコンサートピアノは低音部が52g~高音部47gになっていますが、調整不足のピアノの場合、メーカーに関係なく鍵盤の重さが60g以上になっていることも珍しくありません。

メーカーの設計値以上に鍵盤が重くなる大きな要因は、鍵盤周りのムービングパーツの擦り合わせ調整の不足や汚れ、錆びでブレーキがかかった状態であったり、アクション等の調整不足でロスが大きく、本来の力で弾いてもピアノが十分に反応してくれないためです。

鍵盤調整

鍵盤の重さ(ダウン)を測っているところ


ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に
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弦楽器等、他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノに対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。
  浜松ピアノ店代表 植田 信五  筆者プロフィール                                    

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グランドピアノの3日間の調整作業を動画でお見せしていますが
丁寧な調整でいかなるピアノであれ性能が大幅に向上することがご理解頂けます。



株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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