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鍵盤木口の黄ばみが気になる方

 
「鍵盤の手前側だけ色が違うんだけど綺麗にするにはどうしたらいい?」
 
ヤマハの中古ピアノを所有されている方から時々このような質問を受けます。
 
 
ヤマハの場合、鍵盤の手前側は木口(こぐち)といって素材がセルロイドなのでだんだん変色&変形してきます。
上の写真は今年の6月にメンテナンス依頼でピアノを弊社でお預かりして全調整(整調・調律・整音)を行ないました。その際に木口の色が気になるから綺麗にしたいということでしたので新しく貼り替えることにしました。
ほんの少しくらいの黄ばみでしたらバフがけ(回転する機械に羊毛バフを取り付けて研磨する作業)である程度綺麗に戻りますが黄ばみが進行すると、貼り替えるほかありません。
 
 
 
 
 
 
 
工具を使って木口を剥がしていきます。
 
 
 
 
 
 
 
これが新しい木口です。表面にキズが付かないようにピンク色の表面保護シールが貼っています。
 
 
 
 
 
 
 
剥がした鍵盤の表面をペーパーヤスリで平らにしてから新しい木口を貼って固定していきます。この写真は固定して接着剤が乾いた後です。これから飛び出したところをヤスリで削っていきます。ここは手作業です。
 
 
 
 
 
 
 
 
これで完成です。
反り返って両端が浮いて手前の口棒に引っ掛かるようであれば弾く際に支障が出ますが基本的には見た目だけの問題ですので、もしヤマハの鍵盤の木口の変色が気になるようでしたら調律師に相談してみてください。
 
 
 
 
 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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