[ ]中古ピアノ(古いピアノ)の魅力と問題点
中古ピアノ(古いピアノ)には中古ピアノならではの魅力と問題点があります。
古いピアノの方が本体(木材)は優れている
古いピアノは安価ではあるけど新品に比べて性能や耐久性が劣るというイメージがありますが、そこには多くの誤解があります。
ピアノ自体の楽器としての基本性能は古い弦楽器に似て、むしろ古いピアノの方が鳴りが良くなり楽器として優れています。
その理由は、鉄やプラスティック等は古くなると強度が落ちますが、木材は古くなると強度が増し、しかも硬くて含水率が低くなるので楽器としての音響特性が良くなり魅力的です。
そのような特性から古民家再生が静かなブームですが、寿命や強度も奈良の法隆寺のように1300年でも大丈夫のようです。
問題点は、消耗部品の交換に手間がかかるので高額になる
ピアノには多くの消耗部品(弦やフェルト、クロス類)がありますが100年以上古いピアノでも交換部品の確保には問題ありませんし部品代もそれほど高価ではありません。
問題は部品交換の手間が大変で、オーバーに表現すると、すべて手作業になるので新しく1台の手作りのピアノを製作するほどの手間がかかることです。
新しい弦とチューニングピン、ピンブロックを交換中の1987年製ヤマハグランドのG2 浜松ピアノ店 店頭にて
この点新品のピアノは、機械化された工場でロットで効率的に生産されるので、むしろ新品ピアノを選んだ方がコスト面では合理的と考えられます。
中古ピアノ(古いピアノ)にも2通りあります
古いピアノには消耗品の交換が必要なものと必要でないものの2通りあります。
もしほとんど消耗品の劣化が見られない古いピアノを一度リセットしてから丁寧に再調整してやれば同クラスの新品により理論上は魅力的なピアノになります。
しかし実際には安価に販売するために外装は綺麗でも、内部のリセットと丁寧な調整が行われず、修理と調律のみで販売されるピアノが大半なので実際の評判はあまり芳しくありません。
その逆で消耗部品の劣化が進んでいる古いピアノの場合は、高額になりますが思い切って消耗品を新品に交換してやると新品時より性能的には魅力的になります。
古き良き時代1960年代のヤマハを復元、元は黒色でしたが良質の木目の生地を生かした外装と脚も猫脚にリニューアルしました。
1台1台丁寧に甦らせて販売するのが独自の流儀です。
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