[ ]ピアノの寿命について解説
ピアノの寿命は経年劣化と設置環境(温度と湿度)や使用頻度で異なりますが、過去の経験から不具合が出てくるのは大体50~60年くらいからと考えます。
しかしながら古くなった消耗部品(弦、フェルト類、ピン)を順次交換して響板の補修も施し外装も再塗装すれば、古い弦楽器と同様に魅力的なピアノに仕上がります。
ピアノは構造がシンプルな弦楽器と異なり構造が複雑なだけに、本格的なオーバーホールには相当な手間がかかるので新しく1台のピアノを製作するほどのコストかかります。
新品より魅力的なピアノになります
作業効率が悪いので高額になりますが思い出のピアノや愛着のあるピアノ、或いは高級輸入ピアノは本格的なオーバーホールもお勧めします、そうすると古い弦楽器と同じように新品より鳴りが良い魅力的なピアノになります。それは奈良の法隆寺のように木は古くなると固く強くなるようですので、その特性が楽器として鳴りが良い魅力的なピアノに仕上がります。
先ずは弦を張り替える必要があります
一度お預かりする必要があるので工房までの往復の運送費がかかります、そして弦を止めるチューニングピンはいかに高級ピアノでも50~60年経過するとピンが緩くなり調律してもすぐに狂うようになります
その際はチューニングピンを一回り太りピンに交換する必要がありますが、その際は弦を全て張り替える必要があります。このように最低限、ピンの交換は必要になります。
さらに予算に余裕があれば響板の補修やハンマー、フェルト類等、二度手間にならないようようにあらかじめ必要なことを全部やるのが理想的です
浜松でオーバーホールしたピアノで感謝されました
消耗品の弦とハンマー、チューニングピンを新品に交換済みの1960年代のピアノ
ピアノ(楽器)の命とも云える響板
響板の割れを埋め木して再利用
古いフェルトも張り替えします
ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に
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弦楽器等、他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノに対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。
浜松ピアノ店代表 植田 信五 筆者プロフィール
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