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ピアノはセミオーダー

先週の土曜日に徳島市I様宅へ納入調整(納品後の調整)にお伺いしました。

 

 

ピアノはエセックス EGP-155F ブラウン・チェリー半艶仕上げ
 
 
 
今回家を新築するということで以前使用していた黒のGPは圧迫感がありどうしても部屋にマッチしないということで、木目の新品GPに買い替えを検討され、半年ほど前に弊社へ試弾、そしてご購入いただきました。
 
先月頭に家が完成、それに合わせて納品直前弊社で丁寧に出荷調整されたピアノですが、ショールームで弾いた時の響きと納品された場所での響きが違うのはよくあることです。
 
今回設置された場所では残響がほどよくあり、まるでホールのような残響があってショールームより気持ちよく音が響き渡りました。
 
そのせいか逆に高音部が耳につく(少し硬い)というご要望がありましたので、弦を叩くハンマーに針を入れて柔らかくほぐしてあげることで、しっとりとまろやかな音色に仕上げました。
 
よく「あのメーカーは音が硬くてキンキンするよね~」などと言われる方をお見かけしますが、申し訳ないですがそれは違います。
キンキンするのはちゃんと調整されていないだけで、大抵の場合ハンマーが硬くなっているだけです。ちゃんと針を入れて(刺して)整音すれば柔らかい音になりますし、逆に硬くすることも何とでも出来ます。
 
というわけで話は戻りますが、このように納品前の出荷調整ではどんな響きになるか想定出来ないことがある為、納品後の納入調整では設置場所で音色を聴いて好みの音に合わせて作っていく言わばセミオーダーのような作業をします。
 
10人いたら10通りの好みの音色やタッチがあると思いますし、これから長く付き合っていくピアノですから、最初のうちからストレスを抱えたまま弾いてほしくないですからね。
ですので出来る限りご要望にお応え出来るようお好みの音色やタッチに作りあげていく最終仕上げの納入調整はとても重要です。
 
 

最後に1枚記念に撮らせていただきました。ブログ掲載もありがとうございます。
I様、これからも素敵なピアノライフを満喫出来るようサポートさせていただきますので、よろしくお願いします。
 
それにしても新築っていいですね~
新築といえば、弊社も2Fトイレに続き1Fトイレの改装工事と同時に外壁の塗り替えも始まりました。
 
 

 

仕上がりが楽しみです!

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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