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6月4日は滋賀県草津市へ出張メンテナンスでした。

ネットでポチッとが売りの某販売店で安売り中古ピアノ購入後、ピアノが不調で・・・とメンテナンスのご相談が相次いでいます。「格安には裏がある」...    調律師、三木のブログより転載



当然といえば当然なのですが、どうも「オーバーホール済」とかの曖昧な表記に騙されているケースも多いように思います。
10箇所のうち3箇所でも修理すれば「オーバーホール済」なんて表記しているもんですから、残念ながら消費者がある程度知識を持たないと足元見られる結果になってしまいます。
そしてほとんどが、調律のみで、より重要な「整調・整音」が行われていない(今回もですが)→音は出るがちゃんと楽器になっていない。









今日は整調のみのメンテナンスで、修理がありアクション鍵盤を持ち帰り、今月末に納品&再調整です。今日だけでも激的に良くなり感動されていましたが、本来納品前にきちんと調整されたものを購入すれば二度手間にならずに済んだのですが・・・。

植田談
とくかくタッチが重い上にその重さも不揃いで、弾き難くてしょうがない、購入店では対応してくれず、他の調律師に見てもらったら修理と調整で50万円といういう見積りだったので、悩んだ末に弊社にご相談がありました。

ピアノの選び方とその問題点

当店でピアノを選ぶメリット

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


山歩きには気持ちが良い季節です!

毎朝登る操山の旗振り台からの展望、今日は空気が澄んでいて、遠くの小豆島まで良く見えます。       6月4日 日曜 午前9時頃

※旗振り台 江戸時代中期から明治期にかけて米相場 などの情報を伝えるために活用されていた旗などを用いた通信 のための旗振り台


 
可愛い2歳児と4歳児にも出会いました。操山


2歳児の方に注目していましたが、頂上付近になって根を上げ、ついに父親に抱っこされていました。

今の季節、新緑の中を歩く森林浴は何とも気持ちが良いものです、日曜日はお子様連れも多くおられます。

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


中古ピアノの選び方、先ずは消耗品のチェックから

下取りで入荷したヤマハのグランドピアノC3、1990年製のハンマーですが、このピアノを本来の音色に戻すためにはハンマー交換の必要があり、新品を取り寄せて並べてみましたが、形状やフェルトの肉厚がずいぶん違うのがお分かりいただけると思います。



ピアノを弾き込んでいくと、ハンマーの先に弦溝が深くついてきて固くなってきて音色が金属的な音色になってきますので、その都度、弦溝を削り、下の柔らかい部分を出していき、これを繰り返していきますので、このピアノの場合は、結果としてハンマーの先が写真のように平らに近くなっています。

ここまでくるとハンマーの肉厚も薄くなり、弦をハンマーの面で叩くようになっていますので、交換しない限りかつての音色を復元するのは困難です。



これもかなりすり減ったバックチェックスキンです、どうせならこれも、張り替えた方がハンマーの動きがスムースになります。


これも限界ではないですができれば交換した方が良いと思われるローラーの皮です。
 
けして古くよく弾き込まれたピアノ自体が悪い訳ではないのですが、問題は古いピアノにはそろそろ消耗品を交換した方が良いと思われるピアノも多く存在します。

特にグランドピアノの場合は目的を持って購入される方が多いので、アップライトピアノに比べて使用頻度が高いので、消耗部品が限界に近いものが多くなります。

 消耗部品を交換されずに再販された中古ピアノは、安価でも性能的にあまり期待できませんし、近い将来には高額な消耗部品の交換が必要になります。
 
 ネット販売に限らず、メーカー名と型番、年式だけで中古のグランドピアノの販売価格を云々されているケースが多いのですが、このような中古ピアノならではの事情も知っておく必要があります。
 
 中古ピアノ、特にグランドピアノには前述のような事情がありますので、一般の方には見分け方が難しいのですが、これは販売店のピアノの品質に対する基本的な考え方を見分けるしかないように思います。          

 中古ピアノのメリット・デメリット

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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