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最近はAI IOT Fin Techという文字がよく出てきます。

最近の新聞はAI、IOTやFinTechという横文字が溢れていて、時代の変化が従来に増して早いことを実感します。

人工知能 【 AI 】 Artificial Intelligence、IoT アイ‐オー‐ティー  Internet of Things フィンテック FinTech 金融(finance)+技術(technology)

その昔、森、元首相がITをイットと発音して、勉強不足ということで国民からバカにされましたが、特に中高年になるとその類が多くがなりそうです。

かく云う私も最近スマホデビューしたばかりで、キーボード入力から撫でるタッチパネルに慣れるのに苦労しています。

マスコミでは技術革新で10年~20年後は、肉体労働か情報技術や創造力に優れた人でないと仕事がなくなるなどど書かれており、そんなものかとも思ったりもします。

しかし、我が超アナログのピアノ業界、特に技術分野においては、将来ともマンパワーに頼らないとやっていけないのがハッキリしていますので、その意味では安心です。

AIやIOTでは、どうにもならないアコスティックピアノの調整・調律・整音
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ただ残念ながらデジタルピアノに押され、アコースティックピアノの市場規模が毎年縮小してきていますので、これからは余程、ピアノが好きでピアノに情熱を持っている人や技術者でないとピアノ業界では仕事がなくなってくるのではと個人的には思いますが、こればかりはお客様の、どこまで本物志向するかという価値観次第なので、実際にはどうなるんでしょうか?心配です。

下の写真は京都造形芸術大学で配布している「就活手帳」に使う写真で、“周りに流されず就活をしよう”というテーマが込められているそうです。
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周りの意見に流されて本当にしたいことや本当の自分が流されてしまわないようにというメッセージを込め、川という流れ続けている環境の中で面接している構図で撮影をしました、とのことですが、この素晴らしい訴求のアイデアに感心しましたが、たぶん、AIではこのアイデアは出ないと思いました。

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


100年前のチェコ製ピアノの再生のお話  島根県松江

チェコ製ピアノ ノヴィー再生実行委員会ブログより

再生された100年前のチェコ製ピアノ
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このピアノは島根県松江市にある歴史的な建造物「旧田野医院」を松江市の重要文化財に指定するために調査した際に、見つかったのがこのピアノですが、重要文化財にあったピアノなので、さぞ価値あるピアノでないかということから、再生されることになったようです。

そこで弊社がチェコのペトロフピアノの輸入業者という関係で、昨年、松江市の地元の新聞社や再生委員会の方から、弊社にこのチェコ製の古いピアノについて調べて欲しいという相談がありました。

そこでチェコのペトロフ社に聞いたところ、このピアノメーカーKoch&Korselt社は先の大戦中にPETROF社に合併吸収されたこと、1902年に製造されたであろうことなどが判明しました。

そんな経過があり、このピアノをテーマーに作曲を依頼された地元出身で、現在は東京在住の作曲家の方から、このピアノ本来の音色を知るためにペトロフの音色を聴いてみたいというご相談があり、都内白金台のペトロフ専門店のピアノプレップをご紹介して、ピアノの音色を聴いてもらったりしました。

再生前のピアノ
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黒の塗装を剥がされた状態ですが、一目で良質の木材を使われているのがわかります。
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せっかく良い木材を使っているので、大概はこのような木目に仕上げられます。
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再生されたこのピアノは、現在、国宝松江城のある公園の敷地内にある興雲閣の大広間に設置され、コンサート等に利用されています。

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ピアノ開きに出席されたチェコ大使館の方
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情報は下記の再生実行委員会のブログから流用させていただきました。詳しい情報は下記をご覧下さい。
「チェコ製ピアノ ノヴィー再生実行委員会」

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


最近、ピアノ教室(先生)選びで個人的に思うこと

田中先生のファツィオリ試弾記念写真(ピアノフォルティにて)
中央がNHKもう一つのショパンコンクールで一躍有名になった調律師の越智氏(私の師匠)右側がハンガリー出身のフェケテ氏です。

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本題ですが、職業柄、たくさんのピアノの先生とお付き合いがありますが、弊社のピアノ教室に、私の現在の価値観から見て凄い(素晴らしい)先生がいます。

どのように凄いのか?ということですが、初めてお会いした時の自己紹介で云われたのが「私は今まで嫌いな人に会ったことがない!」という言葉です。

その時の私の印象は「ウッソー、またまた、そんなことあるわけネージャン、さすがにハッタリもここまで行かなければインパクトないものね、よく云うわ」という位の受け止め方でした。
 
それからもう十年近く経ち、何度かお茶をご一緒したことがあるのですが、会話のなかで、相手(私)の長所?を的確に指摘して、それを上手く口に出して表現して、それに感謝の言葉を添えてくれます。そして決して欠点は口にしません。

結果として、別れた後、何とも幸せな気持ちになりますので、未だに100%は信じられない気持もあるのですが、今では前述の言葉はまんざら嘘ではなかったと思っています。

弊社3Fの発表会風景
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別にピアノの先生に限りませんが、彼女を見ていると、指導者としては弟子の欠点を是正することも大切かも知れませんが、それ以上に、生徒の長所を伸ばすということが最も大切なことのように思います。

かつて「僕って、褒められて伸びるタイプなんです!」と云った芸能人がいましたが、大概の人はそうだろうと思います、なので、たぶん、彼女のご主人は相当伸びるのだろうと思うと羨ましい限りです。

そんな彼女なので、目下、彼女のピアノ教室の空時間はゼロ、なにせ途中止めの生徒さんがほとんど皆無で、転勤等の事情がない限り空ができず、いつも生徒さんが一杯です。

そんな先生に、ぜひピアノを習ってみたいと云う方がおられましたらあらかじめご予約下さい、空き時間ができましたらご案内します。

浜松ピアノ店ピアノ教室

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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