[ ]今年はショパンコンクールの年です
以前BS1で放映された「もう一つのショパンコンクール」は、出場者ではなく舞台裏のメーカーの戦いが描かれており、ピアノ愛好家には興味深い番組です、まだの方はNHKのアーカイブスで、ぜひご覧下さい。
ショパン国際ピアノコンクールに採用されたピアノメーカーはヤマハ、カワイ、スタインウェイ、ファツィオリの4社ですが、優勝者を出すのはどこのメーカーか?しかし、実はその命運を握るのはピアノではなく調律師たちであったという番組の内容です。
ところでショパンコンクールに正式採用された4社のピアノですが、それぞれの会社の特徴といいますか業務内容は大きく異なります。
世界的にアコスティックピアノ市場が縮小する中でも、日本のヤマハ、カワイは世界的にも電子楽器が強いので楽器メーカーとしてはまだ元気があります。
逆にスタインウェイとファツィオリは高級(高額)なアコスティックピアノだけなので、世界的な市場縮小で市場環境は厳しいものがあります。
なかでもスタインウェイは、最大市場の中国が大きく落ち込んでおり、高級ブランド(高額)にしては大量生産と云える年間数千台規模で生産するスタインウェイにとって、今の市場規模では台数を消化するのが難しいようです。
それとは真逆で、ライバルのファツィオリは年間最大でも140台規模のメーカーですので、その生産規模が少ないのが幸いして、むしろ世界的に品不足気味で、経営も安定したしているようです。
そのようことも考えながらコンクールを見ていると、また面白いかと思います。
ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に
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構造がシンプルな弦楽器等と違い複雑なメカニズムを持つピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、その特殊性をご理解頂くとピアノに対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。
浜松ピアノ店代表 植田 信五 筆者プロフィール
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