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中古ピアノが商品になるまで〜vol.1

中古のヤマハYUXが入荷しました。

中古ピアノ1台を商品にするまでには実は結構な手間がかかります。

弊社の場合ですが、買い取りをした中古ピアノは、まずは外装を綺麗にするため一度外注へ出しキズの補修やバフがけ(機械を使って磨き)ます。

それから店頭で開梱し中身の調整スタートです。

 

ピアノの状態によっては弦やチューニングピン・ハンマー・ダンパー等の消耗部品の交換修理をまず行ないますが、今回のヤマハYUXは消耗している部品はあまりなく(あまり弾かれていなかったようです)経年変化の汚れやサビが目立っていたので、大掛かりではない部品交換修理とサビ取りをまず行ないました。

 

 

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中の状態をチェック。

 

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ハンマーフェルトについた弦の溝。

中心に当たってなくずれたまま跡がついているので綺麗に整形し直します。

 

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ハンマーを整形して新品の時の形状にしました。

 

 

 

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連打する上でかかせないフレンジコード(白いヒモ)も新品に交換。環境にもよりますが10年以上はもちます。

 

 

 

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打弦したハンマーを元の位置に戻す役割のブライドルテープ(赤いチップのついた紐)も黄ばんでいたので新品に交換しました。

 

 

 

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金属のスプリングがハマっている緑色の溝も雑音予防で掃除をしました。

 

 

 

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アクションの裏側にある金属のスプーン(ダンパースプーン)と棒状(ダンパーロッド)のものが錆びていたので磨きました。磨く理由は部品が汚れやサビでザラついていたりすると部品同士が擦れ合って雑音が出るからです。

 

 

 

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弦が巻きついているチューニングピン、約230本あります。

これも指で1本ずつ磨きます。

 

 

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まだまだ続きます。

 

中古ピアノのメリットとデメリット

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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