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日本製格安グランドピアノの遠州ピアノ ENSCHU

遠州楽器製作株式会社から浜松のピアノ職人が手作りで製作したというのグランドピアノが¥1.265.000という格安での販売開始が最近話題になり、弊社にも問い合わせがあるので遠州楽器製作株式会社の生い立ちを少し解説させていただきます。

業界常識で考えると日本製でこの低価格はあり得ない話ですが、その生い立ちは、東洋ピアノの元社員さん数人が独立して2019年に立ち上げた会社です。

東洋ピアノはかつてヤマハ、カワイに次ぐ日本で3番手のピアノ会社で「アポロ」というブランドでしたが、もう長く日本ではピアノを作らず中国でピアノを委託生産して、主に低開発国中心に日本ブランドのピアノとして輸出しているようです。

中国には現在30社以上のピアノメーカーがあると言われていますが、このピアノもたぶん、大部分をその中の一社で委託生産されているのではと推測しています。

ちなみに中国のピアノメーカーの№1はパールリバー、№2は杭州ヤマハ、№3がハイルーンで以下30社以上あるようです。

中国№3のハイルーンのピアノ工場を視察をする習金平さん


私見ですが遠州ピアノは少なくともマーケティング的に成功しています

①遠州ピアノと云うネーミング
 遠州浜松といえば遠州鉄道などがあり、遠州ピアノの名称も伝統的な浜松のピアノ会社という風にイメージされます。

②メードインジャパンという表記
ピアノ業界では最終仕上げした国が生産国という表記になるので、99%を他国で生産されても最後1%を日本で仕上げるとメードインジャパンと表記できます。
今ではヤマハもカワイも同じように中国を中心とした生産方式なので、その意味で浜松の楽器商組合も文句が言えません。

③SNSで情報を拡散
ストリートピアノ等を利用して、浜松で製造された日本製ピアノが格安という点を強調している。

知っておきたいピアノの生産国表示の業界ルール

ところで東洋ピアノの元社員さんということなので、東洋ピアノさんが中国製の日本ブランドとして長年輸出していた海外の国に、今後は日本製ピアノが格安と云う事で大きく輸出の販路を伸ばすものと思われるので、困るのが海外の得意先を取られる東洋ピアノさんではないかと思います。




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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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