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ピアノを買う人が知らない残念な真実

ピアノ選びの基本を知るべき

ピアノ選びの基本とは ピアノは丁寧な出荷調整と同様のメンテナンスで結果として初めて、各鍵盤のタッチ(重さや深さ)や難しいピアニシモも綺麗に出すことが出来るようになり、音色も最終整音で好みの音色に近く、表現力豊かな ピアノになりそれを維持出来ます。

この基本を知らない限り、聞けば聞くほど 調べれば調べるほど、たくさんのピアノを試弾して回っても 悩みが増えます。




最終的に演奏者好みの音色とタッチのピアノに仕上げていきますので、ピアノという楽器は既製品ではありますが、セミオーダーの楽器、つまりスタマイズできる楽器です。
 

ですからピアノの性能は一般に考えられているようにメーカーやブランド、価格よりも調律師の情熱と技術力による違いが大きい楽器です。

しかし問題はきちんと調整ができる調律師が販売店は勿論、メーカーのヤマハ、カワイを含めてほとんどいないので、メーカーのショールームの展示ピアノも調整が省かれ調律だけで済まされているので本来の性能を発揮していないことです。

中古ピアノの場合は、新品の倍以上の手間がかかるので丁寧な調整や整音は全く期待できないのが実情です。

浜松ピアノ店でピアノを選ぶメリット

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノの大きさによる違いは?

アップライトは背が高い、グランドピアノは奥行きが長いピアノが良いとされ、特にタッチ感については鍵盤の長さの影響が大きいとされています。

※タッチ感については調整が重要ですが、中でも鍵盤調整が非常に重要です

写真はスタインウェイのAモデルのもので鍵盤の上のアクションを取り外したものですが、奥行きが大きなピアノは鍵盤の奥行が長くなります。


鍵盤の写真ですが、上側が奥行き155cm、下側が奥行き188cmの鍵盤の写真です、極端には違わないのですが、鍵盤の長さか微妙に違うのが写真からご理解いただけると思います。

鍵盤を上から見た写真ですが、鍵盤の真ん中あたりにフェルトが見えると思いますが、これはバランスピンと呼ばれるピンの穴で、このバランスピンが、丁度、シーソーの支点に相当して、鍵盤が演奏時に上下します。


鍵盤の上にアクションを載せた状態、写真はスタインウェイのAモデルです。


ピアノの大きさによる性能差なのですが、タッチに関しては、この鍵盤の奥行の長さによる違いが大きく、大きなピアノほど鍵盤が長くなるということが、弾き易くなります。

 もちろん、大きいというのは鍵盤の奥行だけではなく、響板の面積も大きくなり絶対音量も大きくなり、中音から低音域の弦長さは、大きなピアノになればなるほど長く取れるの低音部の巻き線を細くすることができるので、メリハリの効いた柔らかい?低音を出すことが可能になります。

ですから同じ品質のピアノならば、大きなピアノほど豊かで柔らかい?低音を出し、いわゆる、ダイナミッツクレンジが大きいピアノになりますので、これらの相乗効果で、大きなピアノほど弾いて気持ちが良いことになります。


 しかし理屈通りに行かないのが世の常ですが、まして趣味性の高いピアノという楽器のことですから、恋人と同じで、多少の無理をしても欲しいと思うかどうか?で最終的な選択が決まるのではないでしょうか。


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ピアノの調律とメンテナンスについての詳しい解説



 
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植田 信五


西川悟平さんトーク&ピアノコンサート

 

今朝は早島町のゆるびの舎に行ってきました。

会場へ入るなり、ステージ上にはスタインウェイのフルコン(D型、奥行274cm)が既にセッティングされていました。やはりこのサイズは存在感があります。

 

今回は東京パラリンピック閉会式で演奏された7本指のピアニスト西川悟平さんのトーク&ピアノコンサートです。

11時からリハということで、それまでに作業を終えないといけません。
9時に会場入りして、作業に取り掛かり始めたのが9時10分過ぎ。5分前には完了するとして、実質残り1時間45分程です。

 

 

 

状態チェックを終え、時間内で何が出来るか(まとめれるか)頭の中で瞬間的にシュミレーションします。

実は今回のこのピアノで、一点だけ気になっていたことがありました。

それは、昨年オーバーホールをしたということ。つまり弦がまだ不安定で狂いやすいというわけです。

その点も踏まえて、まずは調律を最優先することにしました。

 

 

 

チューニングピンの状態と弦の狂い具合を一音一音確認しながら調律(チューニング)を終え、時計をチラチラ見ながら残りの時間で、鍵盤から弦を叩くまでのアクションメカニックの調整(棚板調整、ハンマーストップ調整、レペティションスプリング調整)の微調整をしました。
幸い保守点検を終えたばかりだったということもあり、激しい狂いが少なくて済みました。

 

ピアノを組み立て外装を磨き、そしてピアニスト西川悟平さんのリハ開始です。

 

 

鍵盤に触れるなり「良い!」という好印象。
しばらく弾いてリハを終えた後も「調律うまいね。時間が経っても全然狂ってない。手直しもしなくて大丈夫。ユニゾンも凄く綺麗。」とお褒めの言葉をいただきました。

 

 

そして14時になり開演。

ここからは西川悟平さんのスペシャルトークの連発。面白いとは噂に聞いていましたが、まさかここまでとは。

西川悟平さんも「トーク&ピアノ」とトークを強調して、話が長いからと敢えて最初から説明した上で、面白トーク連発の間に1曲弾くという、もうどっちがメインなのかわからないままのあっという間の2時間でした。(正確には2時間15分)

ピアノのコンサートで終始笑いで会場を湧かせたのを見たのは今回が初めてでした。もちろん面白い話だけでなく、一音一音の深く心の込もった素晴らしい演奏に感動感激しつつ、ご自身のジストニアという脳の中枢神経による運動障害についての向き合い方や、物事の考え方や捉え方次第で、人生が大きく変わった実体験の話など、とてもためになる内容でした。

西川悟平さん、今日の出会いに感謝します。楽しいひとときをありがとうございました。

 

 

西川悟平さんはたくさんのメディアに出ていますが、先日かてぃんこと角野隼斗さんのラジオ番組のゲストとして登場もしていましたので、興味ある方はこちらもご覧ください。

 

 

>>>西川悟平さんオフィシャルサイト

 

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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