[ ]最高のピアノの最高の音を作る調律師、越智晃氏
AERA、21.8.30号№37にファツィオリピアノの調律師、越智晃氏の特集記事が載りましたのでご紹介します。
特にスタインウェイやファツィオリをご検討の方は、業界の裏方も垣間見ることができるので興味深いと思います。



AERA、21.8.30号№37にファツィオリピアノの調律師、越智晃氏の特集記事が載りましたのでご紹介します。
特にスタインウェイやファツィオリをご検討の方は、業界の裏方も垣間見ることができるので興味深いと思います。



ショールームやホール等では気がつきにくいのですが、自宅の静かな部屋で弾いた場合、少し耳が慣れてくると雑音や耳障りな共鳴が気になることがあります。
雑音は一旦そこに意識が行くようになると段々と意識が拡大してきて不快感が増大してきますので、なかなか厄介な問題です。
共鳴は同じ音の周波数に部屋の置物や照明器具、壁の内部、ピアノの金属パーツなどの部品が干渉する現象ですが、、たくさんの原因が考えられますが原因を特定して対策すれば大概は解決します。
過乾燥でピアノのネジが緩むと共鳴、雑音が発生することがあります。

ピアノ自体の問題でよくある雑音として、中音~高音部のシャリシャリといった鈴の鳴るような雑音が良く起こり少し古くなると出やすくなります。
雑音が出やすい中音~高音部

今はアリコート(共鳴弦)という仕組みが主流で、ヤマハ、カワイ、スタインウェイ等、多くのメーカーが採用していますが、この仕組み(考え方)は、あえて弦の振動する部分だけでなく、前後の振動しない弦の部分にも共鳴させて倍音を発生し、輝いた響きを出そうという考え方です。
逆に弦の端から端まで鳴らさず(雑音?)、ニンジンや大根のように両端をカットする(極力鳴らさないようにする)考え方があり、こちらの方が長く聴いていても疲れず、気持ちが安らぐという考え方で、ペトロフの一部や国産ではディアパソンが基本的にその考え方です。
優劣はないのですが高音部のシャリシャリというような雑音は、構造上、前者のアリコート方式は新品からでも出ることがありますが、少し古くなると弦がベアリングやアグラフにくい込んだ結果シャリシャリしたような音が出る傾向があります。
このあたりからの雑音が出やすくなります。

気にすれば気にするほど耳障りな雑音ですが、あまり気になるようでしたら、弦にフェルト等を挟み、シャリシャリという雑音を低減する方法もあります。

無料資料の詳しいご案内はこちらから
新刊『もっとピアノを楽しもう通信Vol.42、全4ページ』の印刷が上がりました。紙媒体は情報量が限定されますが、今はQRコードでスマホから情報の深読みができるようになりました。
この『もっとピアノを楽しもう通信』は店頭配布の他、下記の無料進呈資料にも同封します。