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目で見る純ヨーロッパ製、日本製、中国製のヨーロッパブランドの違い

ピアノの限らず車でも食品も、相当に付加価値の高いもの(高級品や高性能等で高額なもの)しかメーカー本国で生産しないと採算が取れない時代になってきています。
そのような時代背景のなか、目で見てわかる範囲で、純ヨーロッパ製、日本のヤマハ、カワイ、ヨーロッパのメーカーが中国で委託生産しているピアノの違いをご紹介してみます。

弊社取扱いの純ヨーロッパ製ピアノ ファツィオリ、スタインウェイ、レーニッシュ、ペトロフ

イタリア製

ドイツ製


ドイツ製


チェコ製


日本を代表するブランド ヤマハ


中国で委託生産されているドイツの老舗ブランド フォイリッヒ


ヤマハの鍵盤蓋


ペトロフの鍵盤蓋


ペトロフの支柱


ヤマハの支柱

スタインウェイ


ペトロフ


中国で委託生産されているドイツブランド フォイリッヒ

ヤマハ




ペトロフ


スタインウェイ


ヤマハ

中国で委託生産されているドイツブランド フォイリッヒ

 
ご覧頂くとピアノ作りの哲学が、日本とヨーロッパでは違うということがご理解頂けるかと思います。

お奨めブランド スタインウェイ

お奨めブランド ファツィオリ

お奨めブランド ペトロフ

お奨めブランド レーニッシュ

お奨めブランド フォイリッヒ

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


旧式アクション(シュワンダー)と現代アクションの違いについて

グランドピアノのアクションメカニズムも昔に比べて進化し、グランドピアノのアクションは1960年代後半から1970年代に今のように連打が容易にできるアクションになりました(メーカーにより移行時期にずれがあります)。

それ以前のアクションはシュワンダーアクションと呼ばれるものでスプリングが一つで連打が難しくかったのですが、今はダブルスプリングで連打が容易になっています。

シュワンダーアクション

現代のアクション 写真はスタインウェイのアクション見本


何故このような話題になったかと云うと、音色が気に入ったということで古いグランドを購入される方がおられますが、使っているうちに連打が効かず(もたつく)弾き難いということで、弊社へのご相談が毎年、何件も寄せられますが、販売店が販売の際にアクションの違いを説明をされていなかったようです。
 
上の写真では違いがわかり難いと思いますが、アクション中央部のスプリング(棒状の金属)が1本のものがシュワンダーアクションで、2つスプリングがついてのが現代のアクションです。

シュワンダーのアクションも十分に調整して鍵盤調整と鉛調整等を行うと少しは弾き易くなりますが、アクションから出る雑音の撤去も難しく連打が効かないのはこのアクションの宿命なので、解決するにはアクションをまるごと現代のアクションに交換するしか方法はありません。

シュワンダーアクションから現代のダブルスプリングに移行した時期はメーカーによるズレがありますので、1970年代以前の古い中古グランドの購入をお考えの方は、そのあたりの知識とチェックも必要かと思います。
 
浜松ピアノ店でピアノを選ぶメリット

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


鍵盤(タッチ)の重いピアノで練習する方が上達するか?

ピアノの鍵盤は重さはダウン(何グラムで下がるか)とアップ(何グラムで上がるか)のバランンスの上に成り立っています。

ですからこのバランスを崩すと弾き難く表現力の劣るピアノになりますので、アップとダウンの重さは、どこのメーカーのものも似たような設計値になっています。

たとえば正常なスタインウェイの鍵盤の重さ(タッチ)は、S-155~B211までは47gの重さで鍵盤が下がり(ダウン)、20gの重さで上がる(アップ)ように設計されており、セミコンとフルコンサートピアノは低音部が52g~高音部47gになっており世界的にも軽い部類に属しますので、もしそのスタインウェイが正常なら、普通であれば鍵盤(タッチ)が軽く感じるはずです。

鍵盤(タッチ)が重くなる大きな要因は、ムービングパーツが汚れていたり錆びて(主に鍵盤まわり)ブレーキがかかった状態であったり、アクション等の調整不足でロスが大きく、本来の力で弾いてもピアノが十分に反応してくれないためです。








調整不良のピアノ(タッチが重い)では大きな音や小さな音が出しづらいので、ついつい力んで強く弾くようになりますので、当然ながら表現力の劣った演奏になり、それでも無理して弾いていると最悪、指が腱鞘炎になることもあります。 

ただ個人的な好みもあるので丁寧な調整を施しても重いので軽めにしたいということであれば、鍵盤の鉛調整(個々の鍵盤に埋め込まれている鉛の大きさとはめ込み位置を変えるて調整する)をやれば可能です。

鍵盤に埋め込まれている鉛
この鉛の大きさと位置を変えることで鍵盤の重さを変えることができます。


写真では分かりづらいですが、鍵盤の下に線が引かれています、この線に沿って既定の鉛が埋め込まれます(写真はヤマハグランドのG5)



上の写真のように量産ピアノの場合はだいたいの位置に鉛を入れ込みますが、すべても鍵盤を重さを厳密に同じにするには、メカニズムと鍵盤調整をした上で、更に鍵盤の重さを変更したい場合は鍵盤に埋め込まれている鉛の大きさと位置を変更します(鍵盤の鉛調整)

鉛調整シーンを約1分の動画に編集しています。



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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

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