［ 2025.11.18 ］ピアノ業界の独自の生産国表示のルール

最終調整をした国が生産国になる業界のルール

これは本体とペダルを別々に部材という名目で中国から仕入れて、日本やドイツ（本国）でペダルを取り付けると日本、ドイツ製のピアノということにもなります。

業界用語でファースト･ライン、セカンド･ライン、サード･ラインという言葉がありますが、これの意味は本国で全て製造されたものがファースト･ライン、他国で委託生産してから本国で最終仕上げしたものがセカンド･ライン、全て他国で委託生産されたものがサード･ラインという意味でよく使われます。

本来の意味での日本製、ドイツ製はファースト･ラインですが、今ではヤマハ、カワイをはじめヨーロッパの老舗ブランドも多くが、中国でセカンド･ラインかサード･ラインで製造されており、今ではファースト･ラインはスタインウェイやファツィオリ、ペトロフ等の高級ブランドに限られます。

なぜピアノを中国で生産、或いは委託生産されるのか？

今は中国が世界最大のピアノ市場ということ、中国にピアノを輸出すると中国に35％の高関税をかけられること、中国の為替が極端な元安のため、この3つの要因があります。なかでも一番大きな要因が極端な元安（理論数値の五分の一）で、できるだけ為替が安い中国で生産して輸入した方がコスト的にはるかに優位になります。

ヨーロッパメーカーが委託生産している中国№3のハイルーン社の広報誌より

中国で委託生産された老舗のヨーロッパブランドが超低価格で魅力的です

中国で委託生産されたヨーロッパブランドは本国生産の五分の一の価格（百均と同じ理屈）になりながら、日本での調整次第ではヤマハ、カワイ以上に高性能でヨーロッパブランドならではの風情と魅力を持ちます。

お薦めブランド　ウェンドル＆ラング

お薦めブランド　フォイリッヒ

 

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