[ ]出荷調整はなぜ省かれるのか?
新品の3日間かかる出荷調整のコストが仮に20万円とすると、1千万円のピアノなら品代の僅か2%ですが、100万円のピアノでは20%になります。
いろんな癖がついている中古ピアノでは今までの癖をリセットしてからの調整になるので新品の倍以上の作業時間が必要なので50万円クラスの中古ピアノであれば、品代の50%以上が調整でコスト増になりますので大概は調整が省かれています。
しかし出荷調整の性能(タッチ、音色)が大幅に向上することを考えると、弊社ではたとえ安価な国産の中古のアップライトピアノでも調整の手を抜いていません。
You Tubeで音声でご案内しています
かつてのスタインウェイジャパンの出荷調整シーン
調整しているのはスタインウェイの社員調律師の石井氏
石井氏のスタインウェイの保守点検(2日間)シーン(岡山県建部町文化センター)
岡山県ゆるびの舎のスタインウェイの保守点検
スタインウェイ社の社員調律師の鈴木氏、ちなみに今はスタインウェイ社の出荷調整を行っているのはこのお二人だけで、他は外部の委託調律師に任されているようです。
今では1千万円超えの高額なスタインウェイの新品でも日本で行われる出荷調整は5時間に制限されているそうですから、他のメーカーは推して知るべしと云ったところでしょうか。
出荷調整(プレップ・アップ)はなぜ省かれるのか? №2
ご覧頂くと出荷調整で性能が飛躍的に良くなることがご理解頂けます
弊社の出荷調整作業を動画でご紹介しています