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ピアノの防音対策 番外編 厚手のオールカバーをする

これは弊社がかつて、スタインウェイを店頭展示するにあたって、傷を心配して最高級のオールカバーを下ろしたことがありました。

これは少々の物が当たってもピアノに傷がつかないように、カバー内部にクッションが入ってちょうど炬燵布団のような感じで、お値段もオーダーで約12万円と少々高額になります。

前面の鍵盤部分が両開きにもできますので、このカバーをかけて譜面台はカバーの上に置いて演奏すると音は籠りますが、音量は確実に小さくなります、これは弊社で経験済です。

音が籠る(響かない)分、弾いて気持ち良くありませんが、どうしてもピアノの音を小さくしたいと云う方にはお奨めです。




ピアノの防音対策

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


早朝や深夜に演奏しない方には部分防音がお薦め

深夜や早朝にも演奏したいなら本格的な防音対策が必要ですが、通常の時間帯だけでの演奏なら部分防音がお奨めです。
 
個々の建物で防音能力も違いますが、建物の構造上、防音が弱い所と強い所があります。
 
防音が弱い箇所のみ防音を強化する

たとえば壁は元々高い遮音能力を持っていますので、一戸建てならお隣に面した防音の弱い窓だけ二重サッシにするとか、マンションなら床だけを防音工事するか、前述のピアノ架台を使用するとか、問題が出そうな防音の弱い部分に限定した防音対策をすれば事足りることも多いと思います。

ひとことに防音と云っても、建物自体の防音能力や演奏時間帯の近所の騒音レベルによっても違う相対的なものなので、防音をどのレベルまで上げる必要があるのかを確認してから必要最低限の防音対策をするのが得策のように思います。





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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノの防音対策 サイレントピアノ

外部に音を出さずヘットホーンで演奏ができるサイレントピアノ
メーカー純製(メーカー工場で新品から組み込む)と後づけの汎用タイプがあります。



鍵盤の下の光センサーのお蔭で、ピアノのタッチには悪影響なく、ヘッドホーンで演奏ができるので夜間のピアノ練習もできますと云う主旨のことがカタログで謳われています。

これは便利ということで一時はブームになりましたが、最近はひと頃のように話題にならなくなりました。

サイレント装置の仕組み

鍵盤の下のセンサーで早く鍵盤が下がると大きなピアノの電子音、ゆっくり鍵盤が下がると小さなピアノの電子音が、ヘッドホーン、あるいはスピーカーから流れますが、センサー設置による鍵盤自体に対する悪影響はありません。
簡単にいうとピアノにデジタルピアノを内蔵したような仕組みです。


ところがそのままだと打弦して本来のピアノの音が出ますので、ハンマーが弦を叩く手前でバーにより強制的にハンマーの動きを止めます。
写真はグランドピアノ用消音ユニット
内部にバーを設けて消音時には打弦しないようにしています

問題は、強制的にハンマーを止めることで違和感が出ることです
 
①ハンマーが打弦する前にハンマーのシャンク部分をバーで強制的に止める仕組みのため、消音時に演奏者は通常の打弦感ではなく、シャンク(木の棒状のもの)でフェルトを叩くという独特のタッチ感になります。

②ピアノの鍵盤をゆっくり押さえていくとハンマーが弦にあたる寸前でハンマーが戻る仕組みになっていますが、このハンマーが最接近する時の距離のことを接近と呼び、メーカーにより多少異なりますが接近の正常値が通常は1mm~3mmで調整されています。

ところがサイレント(消音装置)を取り付けると、通常の接近の距離ではバーで止めても遠心力で打弦してしまうため、接近の距離を10mm近く取るように再調整する必要があります。
 
通常より大きく接近を取るサイレントピアノはそのために、通常のピアノ演奏時にもかなり弾きにくいピアノになってしまいます、具体的には音がぼやけて、タッチも重くなり表現力の劣るピアノになります。

ピアノの防音対策

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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