[ ]現状は出荷調整が手抜きになっている
筆者が出荷調整(プレップアップ)という言葉を知ったのは、スタインウェイ・ジャパンと取引を始めてから知った言葉で、それまではそのような概念はなく、ピアノは調律したら完了という概念でした。
最初は高価なスタインウェイだからか?と思いましたが、ピアノの構造は皆同じなので、国産ピアノ、安価なピアノ、中古ピアノ、いかなるピアノであれ同様のことを行えば大幅に向上することがわかり、それ以来、弊社で出荷する全てのピアノに対して丁寧な出荷調整を行うようにしました。
出荷調整とは
出荷調整は納品前にメーカーまたは販売店が納品前にやる調整作業のことですが、これには新品で手慣れた技術者で作業時間が3日間、中古品なら1週間ほどかかる作業ですが、しかし現在ではヤマハがやる出荷調整時間は2時間半、高額なスタインウェイでも5時間に制限されています。調整不足は販売店でやるしかないのですが、販売店も出荷調整の習慣がなく、メーカーから届いたピアノをそのまま納品して調律して完了となっています。
なぜ出荷調整が必要なのか?
新品ピアノは、いかに最近の工作機械で加工、組み立てても、新しい木材は必ず伸縮や歪みが生じますので、これを人の手で丁寧な擦り合わせ調整が必要です。これが中古品なら今迄の癖を修正してから擦り合わせ調整が必要になるので新品の倍以上の作業時間が必要です。
しかし、これは故障ではないので、演奏者が文句を言っても大概はこんなものですということで終わってしまいます。さらに一旦納品してから3日~1週間、ご自宅に連続してお邪魔して作業をするのはあまり現実的ではありません。なのでお届け前にメーカー又は販売店が行う出荷調整は、性能を大切に考えると非常に重要なことです。
問題はコストアップになること
出荷調整にかかるコストを仮に20万円とすると一千万クラスのピアノならば品代の1~2%ですが、100万円のピアノだと出荷調整のコストが品代の15%~20%、50万円の中古ピアノだと品代の30%~40%になるのでコスト的に難しいのですが、やるとやらないでは性能が大きく異なりますのでやるしかありません。
弊社店頭での独自の出荷調整風景

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資料をご覧になった方の感想
弦楽器や他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノという楽器に対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。
浜松ピアノ店代表 植田信五 筆者プロフィール
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