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純ヨーロッパ製ピアノと国産ピアノの違いは?

ヨーロッパのピアノと国産ピアノの違いは何ですか?というご質問をよく頂きます。

経営哲学の違い

ピアノの基本構造は同じですが経営哲学の違いが大きいと思います。
できるだけ生産工程を機械化、合理化して最大限生産効率を重視したピアノ作りが国産ピアノ、その結果として少々魅力に欠けるものの安定した品質のピアノを比較的安価に大量生産ができます。

一方でヨーロッパのピアノ作りは合理化が遅れたローテクなピアノ作りとも言えます、例えば木材でも効率が悪いですが屋外で自然乾燥をした木材を使い、いわばプリミティブ(原始的)な魅力を持ち、楽器としての音色や響きの魅力、具体的には国産ピアノがポン、ポンと鳴る所がポーン、ポーンと鳴るのがヨーロッパ製ピアノの魅力です。

純ヨーロッパ製とヨーロッパ製ピアノの違い

最近のヨーロッパのピアノの作りは大変な高コストになっており、ヤマハ、カワイと云った国産ピアノも同じですが中国の極端な元安(500%の元安)で、今は国産ピアノもヨーロッパの老舗ブランドも中国で委託生産する時代になっており、最終組み立てを本国でするとドイツ製、日本製の表記ができ、100%中国で製造したものが中国製の表記になりますので、それらとは別に100%ヨーロッパで作られたものを純ヨーロッパ製と表現で筆者は使い分けしています。





内部をみればその片鱗を垣間見ることができます

スタインウェイのアクション


ペトロフのアクション


ヤマハのアクション



チェコのペトロフピアノの無垢材を使った支柱

ヤマハの支柱

ペトロフの鍵盤蓋、無垢材を使用



ヤマハの鍵盤蓋



手間のかけ方の違いで基本的な鳴りが異なります

個々の手間のかけ方の違いで、純ヨーロッパ製ピアノは箱全体で無理なく自然に鳴り、国産ピアノは弦とハンマーで無理に鳴らしているという感じになります。
結果としてヨーロッパ製ピアノは、箱全体で無理なく鳴るので音色や響きも魅力的です。

違いを極端にいえば、ヨーロッパ製ピアノはちょうど箱が木製のオルゴールみたいですし、国産ピアノは箱がプラスティックのオルゴールの違いに似ています。

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弦楽器等、他の楽器と違うピアノならではの特殊性をご理解頂くためのもので、一旦ピアノの特殊性をご理解頂くとピアノに対する概念や対処も大きく変わり、これまで以上にピアノと良い関係が築けます。
  浜松ピアノ店代表 植田 信五  筆者プロフィール                                    

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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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