[ ]出張メンテナンス in 広島県①
定期メンテナンスで広島県安芸郡K様宅へお伺いしました。
ディアパソンD-164R ピアノマスク付き
高3のお嬢様が弾かれます。
今回の気になるところは、少しタッチが重く感じてきたとのことで、今回のメンテナンスはタッチ重視でメニューを組んでみました。
タッチの重い軽いは基本的には部品同士の摩擦抵抗が関連しているので、部品が汚れたり錆びたりすると摩擦抵抗が増えタッチが重くなり、抵抗を減らすと軽くなります。
鍵盤のフロントキーピンやバランスキーピンは鍵盤を上下させる際に鍵盤のクロスと擦れる為キーピンの汚れをとり表面をツルツルにします。その上でマックルーブという特殊な液で膜を貼りコーティングして滑りをよくします。(摩擦抵抗減)
鍵盤奥に付いているキャプスタンスクリュー
この部品が上に乗っかっているアクションを持ち上げますが、汚れが付着していたので磨き直しツルツルに滑るようにしました。(摩擦抵抗減)
鍵盤の膨張したクロスを圧縮(摩擦抵抗減)
アクションのハンマーを持ち上げる際に擦れる黄色いローラーという部品の表面にテフロンパウダーを付け摩擦抵抗を減らします。
49A=442Hzにリセット
チリチリした音のハンマーを少しほぐしました。
最後にご試弾、無事OKいただきました。
ビフォーアフターの違いを瞬時に反応いただけるお嬢様なので技術者冥利に尽きます。
K様ありがとうございました。
午後は同じく広島県安芸郡S様
ディアパソンD-164R ピアノマスク付き
先日納品させいただき今回は納入調整でお伺いしました。
新しい環境ということもあって、予想通り部品が変化(クロスの膨張等)していたのでリセットしました。
ピアノマスクは上下を全て塞ぐと約40%音量をダウンさせることが出来ますが、片方だけ開けたり(上だけ開けたり下だけ開けたり)と色んなバリエーションで楽しめます。
S様ありがとうございました。今後とも末永くよろしくお願いします。