[ ]「優秀な調律師を紹介して下さい」という問合せが多い
よく「お薦めの調律師さんを紹介してください」というお電話を全国から頂きますが、それは、いろいろ調律師を変えても満足が行くようなタッチや音色に仕上げてくれる調律師さんが少ないのでは?と思われます。
ピアノのメンテナンスの基本は、最初に演奏者のご不満と希望(お好み)を十分にお聞きしてから、整調・調律・整音を手を抜かず順番に行った後にチェックしてもらい、さらに細かい希望に沿った最終仕上げをするということになりますが、目に見える効果を出すには最低でも1日の作業時間は必要になります。
作業時間のイメージ図
その後のメンテナンスも半日かけて同様のメンテナンスをしていけば、ほぼご希望通りのピアノに仕上がると思いますが、どんな名人でも、中華の鉄人のように短時間で演奏者好みに仕上げるのは無理があります。
かくもピアノという楽器はデリケートで厄介な楽器なんですが、いかなるピアノであれ、時間をかけて順番通り丁寧に整調してからお好みに合わせた整音を行うとオーナーにとって魅力的なピアノに仕上がるのは間違いありません。
このようなピアノという楽器の特異性を知って頂くと必然的に優秀な若い調律師も育ってきて、世の中に表現力豊かなピアノが増えますので、結果的に聴く人を魅了するような優秀なピアニストもたくさん育ってくると思います。
高級ピアノに限らず、いかなるピアノであれ(中古ピアノでも安価なピアノでも)丁寧に手を入れると弾いて気持ちの良いピアノに仕上がります。
ピアノの調律とメンテナンス
ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に
大半のピアノに欠けている調整ですが、丁寧な調整がピアノの性能にとっていかに大切なことか資料で分かりやすく解説をしていますので、ピアノを選ぶ前にぜひ参考にして下さい。
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ネット上では公開できない業界の矛盾点や裏話を満載、全44ページのピアノ選びの新しいバイブルです
間違いだらけのピアノ選び ~ 目 次 ~
【第一章】大半のピアノが本来の性能を発揮していない
◎ピアノは8千個の部品◎ピアノはリモートコントロールで打弦する楽器
◎仕上げが整音
◎試弾は調整されたピアノでないと意味がない
◎ピアノはセミオーダーの楽器です
【第二章】調整によるエピソードのお話
◎中古ピアノが高い勉強代に
◎安価でも高級ピアノより魅力的
◎ブランドを信じて購入したが失敗
◎調整が自慢のシゲル・カワイでも不満
◎値段ほど差がない高級ピアノ
◎好みのスタインウェイがなかった
◎丁寧な調整でヤマハでも満足
◎好みのスタインウェイを求めて
◎スタインウェイはトリルができるがヤマハは?
◎ヤマハは温泉に浸かったような音?
◎ピアニストと専属調律師のお話
◎腱鞘炎になって困っている
【第三章】中古ピアノの問題点
◎中古ピアノは安かろう、悪かろうが多い
◎さらなる中古ピアノの問題点
◎古いピアノは楽器としての性能が良いか?
【第四章】調整シーンを写真でご案内
◎グランドピアノの調整作業
◎アップライトの出荷調整作業
【第五章】主に中国で生産される現代のピアノ
◎最近のピアノの生産事情
◎ファースト、セカンド、サードラインという業界用語
◎メードインチャインナ&浜松ピアノ店フィニッシュ
【第六章】日本のピアノ事情
◎毎年減少する日本のピアノ市場
◎余談ですがスタインウェイについて
【第七章】筆者のブランド選びの見解
◎コストパフォーマンスが高いか否か
◎ピアノは素材という考え方
◎メンテナンスについて
グランドピアノの3日間の出荷調整作業を動画でお見せしていますが、丁寧な調整でいかなるピアノであれ性能が大幅に向上することがご理解頂けます。DVD全24分