[ ]調律師のやりがいと収入は?
筆者が信頼する複数の調律師に質問をしたところ、やはりお客様が快適なピアノになったと喜んでくれるのが一番嬉しくて、それが調律師としてのやりがいと答えてくれました。
調律師の収入は?
高い技術力を持った調律師になるには長い下積みが必要ですが、仮に高い技術力を身につけても収入は一般の会社員の方が多いのではないでしょうか。
調律師の収入が低い訳
一軒あたり数万円を持って帰る調律師は良い収入と考えられていますが、1台のピアノを快適に仕上げようとすると、整調・調律・整音作業に最低でも半日は必要なので、一日の訪問件数は2軒が限度で、さらに移動時間や移動費用もかかります。
ちなみに車のメンテナンスや歯医者等は予約制なので、お客様が時間通り車(患者)を持ち込んでくれるので効率良く仕事ができますが、ピアノの場合は1軒1軒出向かなければならないので非効率です。
たとえば出荷調整(新品で3日間、中古品なら1週間以上)や展示ピアノの整備(整調・調律・整音)の作業時間が必要ですが、これらは基本的には収入面にはカウントされないので、収入は外での有料メンテナンスに限られたものになります。
しかしなぜ低収入でも調律師の仕事をやるかと言えば、快適なピアノになったというお客様の評価、喜びが調律師の一番のやりがいということのようです。
逆にいえば、手間を省けば高収入が得られるかも知れませんが、その分、お客様の喜びの声が少なくなり、長期的には信用も落ちますが、これは調律師や販売店の哲学の違いになります。
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間違いだらけのピアノ選び ~ 目 次 ~
【第一章】大半のピアノが本来の性能を発揮していない
◎ピアノは8千個の部品
◎ピアノはリモートコントロールで打弦する楽器
◎仕上げが整音
◎試弾は調整されたピアノでないと意味がない
◎ピアノはセミオーダーの楽器です
【第二章】調整によるエピソードのお話
◎中古ピアノが高い勉強代に
◎安価でも高級ピアノより魅力的
◎ブランドを信じて購入したが失敗
◎調整が自慢のシゲル・カワイでも不満
◎値段ほど差がない高級ピアノ
◎好みのスタインウェイがなかった
◎丁寧な調整でヤマハでも満足
◎好みのスタインウェイを求めて
◎スタインウェイはトリルができるがヤマハは?
◎ヤマハは温泉に浸かったような音?
◎ピアニストと専属調律師のお話
◎腱鞘炎になって困っている
【第三章】中古ピアノの問題点
◎中古ピアノは安かろう、悪かろうが多い
◎さらなる中古ピアノの問題点
◎古いピアノは楽器としての性能が良いか?
【第四章】調整シーンを写真でご案内
◎グランドピアノの調整作業
◎アップライトの出荷調整作業
【第五章】主に中国で生産される現代のピアノ
◎最近のピアノの生産事情
◎ファースト、セカンド、サードラインという業界用語
◎メードインチャインナ&浜松ピアノ店フィニッシュ
【第六章】日本のピアノ事情
◎毎年減少する日本のピアノ市場
◎余談ですがスタインウェイについて
【第七章】筆者のブランド選びの見解
◎コストパフォーマンスが高いか否か
◎ピアノは素材という考え方
◎メンテナンスについて
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