ピアノの性能を最大限引き出すために

Tuning & Maintenance

相性の良いピアノとの出会いのために

Choosing a piano

ピアノ日誌

Piano Diary

Home>ピアノ日誌

ピアノ庫

 

o0480036013698028815

 

今日はイベント前の事前メンテナンスで総社市のコンサートホールに来ています。
しかし残念ながらステージではなく、ピアノ庫で作業です。

「ピアノ庫」は、ピアノだけを保管する倉庫ですが、24時間空調で湿度温度を一定に
保つことにより、ピアノに使用されている部品(金属・木材・フェルト・クロス等)の
錆や変形を軽減する目的でピアノ庫が設置されています。

リハや本番でステージへと移動しますが、実はステージは空調管理が難しく、
おまけに照明器具(スポットライト)に照らされてピアノのフレームや
弦が熱くなり伸びるので、狂い(変化し)やすくなります。

ですのでステージで調律する際は、本番と同じ空調、そして照明器具も当てた
状態で1時間程馴染ませてから作業に入ります。これをやらないと本番の途中休憩で
手直しに出ていくハメになってしまいます。

これは一般家庭でも同じです。
調律の際は普段練習する時と同じ空調にし、冷房を入れるなら
ピアノの屋根を開けて1時間馴染ませてから調律です。

耳が肥えてる方なら分かると思いますが、冷房入れてピアノが冷えると
中低音の音が上がってきます。(冬の暖房はその逆で中低音が下がってきます)

ピアノは弾いて狂うより温度湿度の差で変化する方が多いので、空調管理は特に重要です。

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


ピアノ日誌Piano Diary


不要・中古ピアノ買取
ピアノ聴き比べ