[ ]中古グランドピアノについての考え方
1300年前の奈良の法隆寺に代表されるように、木は年数を経過すると強く強固になるという特性があるために鳴りが良くなり楽器として魅力的になるので300年前の弦楽器のストラディヴァリウスが高く評価されるわけです。
ピアノも同じことが言えますが、弦楽器と違いピアノは内部の構造が複雑で消耗品、つまりハンマー、弦、チューニングピン、ダンパーフェルト、鍵盤のブッシングクロス等の交換、さらに鍵盤の鉛調整(ハンマー交換時に必要)や整音を丁寧にやると、理論的には新品時より性能が良くなりますが、消耗品の寿命が近い古いピアノは、今は良くても比較的短期間で性能が劣ったピアノになります。
消耗部品の交換は普通ドイツ製の最高級のものを使うのですが、オーバーホールは作業効率が悪く外装まで含めると100万円以上の費用がかかるのが、ピアノの性能にこだわりのある方にはとても魅力的なピアノになりますが、ピアノが良くわからない方は寧ろ130万円~の新品の方が性能的には効率的なので大いに迷うところです。
ちなみに中古グランドピアノはアップライトに比べ演奏頻度が高く消耗品の劣化が進んでいるものが多く、最近は輸出用に業者の買い取り価格も上昇していますので、価格が高い割に手が入っておらず消耗品の寿命も近いので、一般的な中古グランドより新品の方が安心感がありますし、整調で整音で演奏者の好みに仕上げる方が魅力的かと思います。
店頭で調整中の1982製のヤマハのグランドピアノG2E
弦、ハンマー、チューニングピン、ダンパーフェルト、鍵盤のブッシングクロス等を
交換済で最後の調整段階ですのでもうすぐご試弾頂けますが、お値段は安価な新品グランドと同程度になります。
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