ピアノの性能を最大限引き出すために

Tuning & Maintenance

相性の良いピアノとの出会いのために

Choosing a piano

ピアノ日誌

Piano Diary

Home>ピアノ日誌

鍵盤(タッチ)は重い方が良いか軽い方が良いか?

調整不良の重いタッチで練習するのは自殺行為

鍵盤のタッチが重めが好きな人と軽めが好きな人があるので、正常な範囲(メーカー設定値)なら好みで選べば良いと思いますが、問題は調整不良の重い鍵盤で練習しているのが問題で、タッチが重いピアノで練習しているとどんなピアノでも弾けるようになると考える方も一定数おられるのも問題です。

鍵盤が重い原因は鍵盤調整ができていないことが多い

大概の重い鍵盤は鍵盤調整が出来ていないので、そのようなレスポンスの悪いピアノで日頃から練習しているといつも力んだ演奏になり、演奏の表現力が劣る(上手い演奏ができない)ばかりか、悪くすると腱鞘炎になります。


鍵盤調整について解説


鍵盤調整が出来ているピアノで練習すると演奏が上手くなる


コンクール等で弾くホールのスタインウェイは、或いは先生のお宅のピアノの鍵盤(タッチ)が重いので、それと同じように家のピアノも鍵盤(タッチ)も重くして下さい、というご相談も受けます。

しかしメーカーにより多少の設定値の違いがありますが、基本的に良く調整されたピアノであれば鍵盤(タッチ)が重過ぎると感じることはなく、弾きやすいピアノになりますので演奏自体も楽しくも、表現力も大きく向上します。





実はスタインウェイの鍵盤(タッチ)は世界的にも軽いピアノです。

正常に調整されたスタインウェイの鍵盤の重さ(タッチ)は、S-155~B211までは47gの重さで鍵盤が下がり(ダウン)、20gの重さで上がる(アップ)するように設定されており、これは世界的にも一番鍵盤(タッチ)が軽い部類のピアノです。

ただホールのスタインウェイのタッチが重い時は、十分な調整(整調・整音)がされていないか、或いは管理担当者の認識不足(温度と湿度管理が不十分)が原因で、不調(調整が崩れ、結果鍵盤が重く弾きづらい状態)になっていることもあります。

重い鍵盤(タッチ)のピアノは、基本的に調整不良のピアノである場合がほとんどです。

いかなるピアノも、十分な調整を施し空調管理を上手くやると鍵盤に無理な抵抗がないので鍵盤(タッチ)が軽く、表現力豊かなピアノになるはずです。

可能な限り、よく調整(整調と整音)されたピアノで演奏しよう。

調整が省かれたピアノは大きな音や小さな音が出しづらいので、ついつい力んでピアノを弾くようになりますので、当然ながら表現力の劣った演奏になり、それでも無理して弾いていると最悪、指が腱鞘炎になることもあります。

良く調整されたピアノならば鍵盤(タッチ)は軽く、大きな音も小さな音も自由に出すことができるので自然と表現力豊かな演奏が身に付き、演奏自体も格段に楽しくなるはずです。

お子様にはどんなピアノを選んだら良いか?

ピアノの調律とメンテナンス

 

浜松ピアノ店からのお知らせ

ピアノの性能(タッチ、音色、表現力)を大切にお考えの方に

大半のピアノに欠けている調整ですが、丁寧な調整がピアノの性能にとっていかに大切なことか資料で分かりやすく解説をしていますので、ピアノを選ぶ前にぜひ参考にして下さい。

無料進呈していますので、ぜひ、お申込み下さい。

資料の詳しい案内はこちらから


ネット上では公開できない業界の矛盾点や裏話を満載、全44ページのピアノ選びの新しいバイブルです

間違いだらけのピアノ選び  ~ 目 次 ~

【第一章】大半のピアノが本来の性能を発揮していない

◎ピアノは8千個の部品◎ピアノはリモートコントロールで打弦する楽器

◎仕上げが整音

◎試弾は調整されたピアノでないと意味がない

◎ピアノはセミオーダーの楽器です


【第二章】調整によるエピソードのお話

◎中古ピアノが高い勉強代に

◎安価でも高級ピアノより魅力的

◎ブランドを信じて購入したが失敗

◎調整が自慢のシゲル・カワイでも不満

◎値段ほど差がない高級ピアノ

◎好みのスタインウェイがなかった

◎丁寧な調整でヤマハでも満足

◎好みのスタインウェイを求めて

◎スタインウェイはトリルができるがヤマハは?

◎ヤマハは温泉に浸かったような音?

◎ピアニストと専属調律師のお話

◎腱鞘炎になって困っている


【第三章】中古ピアノの問題点

◎中古ピアノは安かろう、悪かろうが多い

◎さらなる中古ピアノの問題点

◎古いピアノは楽器としての性能が良いか?


【第四章】調整シーンを写真でご案内

◎グランドピアノの調整作業

◎アップライトの出荷調整作業


【第五章】主に中国で生産される現代のピアノ

◎最近のピアノの生産事情

◎ファースト、セカンド、サードラインという業界用語

◎メードインチャインナ&浜松ピアノ店フィニッシュ

【第六章】日本のピアノ事情

◎毎年減少する日本のピアノ市場

◎余談ですがスタインウェイについて


【第七章】筆者のブランド選びの見解

◎コストパフォーマンスが高いか否か

◎ピアノは素材という考え方

◎メンテナンスについて

グランドピアノの3日間の出荷調整作業を動画でお見せしていますが、丁寧な調整でいかなるピアノであれ性能(タッチ、表現力)が大幅に向上することがご理解頂けます。
DVD全24分

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノ日誌Piano Diary


不要・中古ピアノ買取
ピアノ聴き比べ