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ピアノの性能(タッチや音色、表現力)は調整次第です

過去のピアノ日誌で「ピアノの性能差は価格差ほどない」という趣旨を書いたところ、あるピアニストの方から強い反論を頂きました。

「いろいろなホールでの演奏経験からすると、スタインウェイの表現力が10あるとするとヤマハの表現力は3か4しかないので、スタインウェイとヤマハでは性能差が歴然としている」ということでした。

実際このピアニストの方が言われるのが真実のように思いますが、それには理由があります。

大概のホールのスタインウェイはコンサートごとの調律の他に、1年に1回保守点検という名称で2日間かけて初期の設計値に戻す作業(費用は10万円以上でホールが負担)を行いますが、ヤマハ、カワイはホール側もメンテナンスの予算をつけず、利用者がメンテナンスをやれば良いという考えなので、演奏会でも利用者だけの使用なので最低限の調律だけで済まされるので、どんどん表現力の劣るピアノになるわけです。

逆に言えば、ヤマハ、カワイと云えども、毎年、スタインウェイ並みの調整を行えば国際コンクールの選定ピアノを見てもわかるように、そんなに劣るとは思えません、家庭のピアノでも同じことが言えます。

スタインウェイの2日間の保守点検の様子







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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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