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イコニコストリートピアノの断線修理完了

先週イコニコストリートピアノの弦が切れたらしいと報告を受けました。

すぐに現場に行けなかったので代わりにどこの弦が切れてるか見てきていただいたところ、低音弦でした。イコニコストリートピアノの弦が切れたのは初めてで残念ながらピアノは弾けない状態になりました。

 

 

通常中音部から高音部にかけては、芯線(スチール弦)なのでいつもストックしていますが、低音弦は芯線の上に銅線を巻き付けて弦を太くする「巻線」といって特殊な作りになっているため、巻線製作業者へ同じもの(太さ、長さ)を巻いていただく必要があります。弊社の場合ですと静岡県浜松市にある貴富工業の富田さんに巻線をいつもお願いしています。

富田さんは中学生の頃から巻線製作に携わり現在も手巻き巻線一筋の職人さんです。

今回もピアノの型番と製造番号と鍵盤番号を伝えたらすぐに「はいわかった、送りまーす」と言った感じで過去のデータがあるので数日で送って頂きました。

 

 

ということで本日巻線の張り替えとメンテナンスを行ないました。

すぐに弾けるんですが、新しい弦は安定するまでにすぐに音が下がってくるのでしばらくは何度も音を上げて(弦を引っ張って)落ち着くのを待つといった感じです。今日から最低1年はかなり狂って気持ち悪く感じると思いますが、そういった意味でもアコースティックピアノはとてもデリケートな楽器ですね。

 

>>>狂い過ぎたピアノは本当に調律が大変?

>>>ピアノの寿命は?

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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