ピアノの性能を最大限引き出すために

Tuning & Maintenance

相性の良いピアノとの出会いのために

Choosing a piano

ピアノ日誌

Piano Diary

Home>ピアノ日誌

出荷調整完了

 

ディアパソンDR-300の調律を終え、最後は整音です。

 

 

img_6128

まずはシフトペダル(左のペダル)使用時の整音です。

シフトペダルを踏むと鍵盤及びアクションが右にずれます。
この時のシフトペダルの踏み込み量を決めます。
この四角い拍子木の下側についているネジを出したり引っ込めたりすることで踏み込み量が変わります。

 

 

 

通常時

img_6130 img_6131

 

 

 

 

シフトペダル使用時

img_6129 img_6132

 

 

 

 

img_6124

シフトペダル使用時に当たっている部分だけを針で柔らかくし音色に変化をつけます。

どこに弦が当たっているのか見えないので、カーボン紙でハンマーに色を付けます。

 

img_6123 img_6126
このようにセッティングして弦に付けたものをハンマーに写します。
こうすると弦がどこに当たっているかが見て分かります。

 

 

img_6133 img_6135

シフトペダル使用時に当たった部分だけを狙って短い針でサクサクと。

全体の音色を聴いて足りない部分に再度針をさします。

 

 

 

 

img_6143

次は弦あたり調整です。

1つの音を出すのに複数の弦(低音2本、中音~高音3本)が張られているので、
ハンマー複数の弦に同時に当たるように調整します。歯の噛み合わせとよく似ています。

 

確認作業はこんな感じです→弦あたり調整確認

 

 

img_6156

強く当たっている場所を把握するためにチョークで印をつけます。

 

 

img_6148

このような板ヤスリで強く当たっている所を削り、
同時に当たるまで何度も確認します。 

 

 

 

img_6157 img_6158

弦あたり調整が終われば最後はハンマーの弾力の調整

全ての鍵盤を弾いていき、耳につく音があればこのような針のついた道具で ハンマーの弾力を調整します。

 

 

全てが終わったら試弾し雑音確認や外装を磨いて完了ですが、

ピアノは設置場所によって響きが変わってくるので、最終調整はお部屋で行なう納入調整です。

 

img_6160 img_6161

 

もう間もなく納品です!

 

 

 

♪お薦めブランドディアパソン

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


ピアノ日誌Piano Diary


不要・中古ピアノ買取
ピアノ聴き比べ