[ ]出荷調整完了
ディアパソンDR-300の調律を終え、最後は整音です。
まずはシフトペダル(左のペダル)使用時の整音です。
シフトペダルを踏むと鍵盤及びアクションが右にずれます。
この時のシフトペダルの踏み込み量を決めます。
この四角い拍子木の下側についているネジを出したり引っ込めたりすることで踏み込み量が変わります。
通常時
シフトペダル使用時
シフトペダル使用時に当たっている部分だけを針で柔らかくし音色に変化をつけます。
どこに弦が当たっているのか見えないので、カーボン紙でハンマーに色を付けます。
このようにセッティングして弦に付けたものをハンマーに写します。
こうすると弦がどこに当たっているかが見て分かります。
シフトペダル使用時に当たった部分だけを狙って短い針でサクサクと。
全体の音色を聴いて足りない部分に再度針をさします。
次は弦あたり調整です。
1つの音を出すのに複数の弦(低音2本、中音~高音3本)が張られているので、
ハンマー複数の弦に同時に当たるように調整します。歯の噛み合わせとよく似ています。
確認作業はこんな感じです→弦あたり調整確認
強く当たっている場所を把握するためにチョークで印をつけます。
このような板ヤスリで強く当たっている所を削り、
同時に当たるまで何度も確認します。
弦あたり調整が終われば最後はハンマーの弾力の調整。
全ての鍵盤を弾いていき、耳につく音があればこのような針のついた道具で ハンマーの弾力を調整します。
全てが終わったら試弾し雑音確認や外装を磨いて完了ですが、
ピアノは設置場所によって響きが変わってくるので、最終調整はお部屋で行なう納入調整です。
もう間もなく納品です!