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中古ピアノのメリット・デメリット №2

中古ピアノ vs 新品ピアノ

限られた予算内でピアノを選びを考えた場合、国産のヤマハかカワイなら過去の販売実績が豊富で、今ならまだ中古市場に在庫がある中古品の選択肢がありますが、そろそろ消耗部品の交換が必要なピアノが多いので、調整具合を含めて、かなりの目利きでないとピアノ選びが難しいところがあります。


代表的な消耗品、ハンマーの新旧比較、先がへこんでいるのが古いハンマーです。

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古くなるとピン板の穴が緩くなり、ピンを一回り太いもの替える必要が出てきます。
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古くなると低音域の巻き線もボン線、ジン線と呼ばれる鳴りが悪いものや雑音が出るものあります。

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弊社がいつもお願いしている、中学生の時から巻いているという浜松の巻き線(低音弦)職人の冨田さんですが、彼のノートにはあらゆるピアノの張り替え用の巻き線のデーターがびっしり書き込まれています。

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中古ピアノは古いからダメなのではなく、消耗部品を新品に交換して丁寧に調整してやれば、今の新品以上に魅力的に仕上がりますが、違いわかるピアノの愛好家でないと評価や判断基準が難しく、古いのに新品に近い価格になるので、一般的には販売が難しくなります。


その点、新品の場合は大きさは勿論、好みの木目やデザインを自由に選べるメリットがあり、何よりも消耗部品が新しいので安心で、最初から個々のピアノが持つ本来の音色や鳴りを楽しめるのも魅力です。

そのような背景から最近はヤマハ・カワイから中古ピアノ対策(メーカーは新品を売りたい)として、40万円ほどからのインドネシア製等の安価な新品ピアノが販売されていますが、性能もそれなりのように思います。

しかしそれらとは別に2003年位から多くの老舗のヨーロッパメーカーが中国で委託生産するようなりましたので、これを日本で丁寧に調整(整調・調律・整音)すればという条件付きですが、比較的安価(本国生産の三分の一位)で、なかには想像以上に魅力的なピアノに仕上がるピアノもあります。

オーストリアの老舗ブランド ウェンドル&ラング
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ドイツの老舗ブランド フォイリッヒ。
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⑦知っておきたい生産国表示の業界ルール

お薦めブランド ウェンドル&ラング

お薦めブランド フォイリッヒ

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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