[ ]ディアパソンDR-30納調と防音対策
岡山市に納品させていただいたディアパソンDR-30の納入調整にお伺いしました。
ご来店いただいた時もこのピアノにはご満足いただいていましたが、納品するにあたり設置環境が変わるので納品後の印象はどうかなと思っていたら、意外にも違和感なくご満足いただけたようです。
写真では少し見えにくいと思いますが、床が絨毯になっています。
これがフローリングに変わるとピアノ下から出た音がフローリングに反射して演奏者側にすぐに到達するので、少し音量がアップしたように聴こえ、また弱冠輪郭のある音にも聴こえます。
絨毯の場合は下から出る音が絨毯で吸音されるので反射音がフローリングと全く違う印象になります。
ですので、もし設置環境がフローリングで少し音がきついようでしたら、毛足の長いラグなどをピアノの響板の真下に敷くと、吸音材代わりになり解決できるかもしれませんので試してみてください。
今回納品させていただいたピアノはマスク仕様なので、ピアノの下から出る響板をレバーひとつで塞ぐことが出来ます。
さらに上はこのようなパネルと、屋根を閉じた時のわずかな隙間も特殊な構造で塞ぎ、上下を合わせると約40%音量をダウンすることができます。
ピアノマスクの仕組みはこちらからご覧ください。
>>>ピアノマスクの構造とその効果
※現在価格がピアノ架台(25万円)、ピアノマスク(15万円)となっています。
今回大きな変化はなく、音色や弾き心地も気に入っているようでしたので、ばらつきを微調整する程度でした。
最後に弾いていただいたら、「コロコロした音色が気に入ってて、高音部もきれいになっている」と喜んでいただけました。
ありがとうございました。