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ピアノは弾いてみないと性能はわからない!

先日、弊社のフェースブックに頂いたコメントです

「思い切って憧れのファツィオリピアノ試弾させてもらいました。買えるめどがたっていないのに試弾させていただくので、ほんの10数分でしたがとても素敵なピアノでした。メロディラインがくっきりと出て、「私こんなに弾けたのかしら?」 宝くじでも買ってみようかなあ………」

ファツィオリ・ジャパンのショールーム(コメントとは無関係です)



ファツィオリ・ジャパンの調律師、越智晃氏曰く「ファツィオリの説明は不要、弾いて頂いたら違いがわかります」と仰っていましたが私もまったく同感です。

一番、性能の違いが出るのが中古ピアノです。

中古ピアノは内外装の美醜は誰でもわかりますが、今までの設置環境やメンテナンス(主に調整ですが)演奏頻度等でメカニズム的に様々な癖がついています。

メカニズムの様々な癖を一度、リセットしてから丁寧に調整するには最低でも1週間以上の作業時間が必要になりますが、非常に手間(コスト)がかかるので絶対額の安い中古ピアノは大概は調整が省かれているので、新品以上に時間をかけた丁寧な試弾が必要です。

弊社の中古ピアノの手間のかけ方Vol.1



 
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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


11年前のスタインウェイ・ハンブルグ研修

調律師の三木君がスタインウェイのドイツ・ハンブルグ工場の研修に行ったのは今から11年前の2010年の約2週間ですが、その時の経験が今の技術者としての三木君を育てたようで、あらためてレポートしたいと思います。

ハンブルグのライツホールにて、当時27歳。
 

 

これは聖ミハエル教会にある展望台からハンブルグの街並みを撮ったもの。


この時のスタインウェイのハンブルグ工場研修は、日本から他に30代後半と50代の2人の技術者、計3名が参加したそうで27歳の三木君が最年少です。

3人が2週間過ごしたシェアーハウス

晩ごはんは3人が交代で作るそうで、ある日の夕食です


彼がハンブルグ工場で学んだものは?

さすがスタインウェイの工場だけあって、ハンマーの整音一筋10数年とかアクション調整だけ数十年とかの技術者がいて、彼らから直接、レクチャーを受けるわけですが、さすがにその道一筋、数十年になりますと仕事の精密さが違い、彼らの要求精度は究極のものがあるようです。

帰国後の三木君からの報告では、一流のピアノの職人技術者になるためには基本的な作業が早く正確にできるように若い内に徹底的に体で覚えて鍛えねばならず、そのためには日々の調整や整音も手を抜かずにやる必要があることを、27歳の若さで学んだのが一番の収穫だったように思います。

ピアノの調律とメンテナンス



 
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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


アザーブランドのピアノとは?

最近、業界用語でアザーピアノという言葉が中古ピアノの買取業者でよく使われます。

意味はヤマハ、カワイ以外のピアノのことで、今はもう廃業していますが、昔、浜松の中小メーカーが製造していたブランドのピアノのことを指します。



中国は今ピアノブームで沸いており、日本の代表的なブランドであるヤマハとカワイの中古ピアノが人気で品不足なので、日本での買取価格も高騰してきていますが、それ以外の日本製ブランドは中国では買い手がなく商品価値はゼロとなり、業者に買取依頼をしても引き取り運送費が請求されるくらいです。

弊社も不要ピアノの買取広告を出しているので、中古ピアノの輸出買取業者に買取価格の問い合わせをすると「アザーピアノですか?」と業者から渋い返答が返ってきます。

長い間、毎年、十数万台の中古ピアノが中国へ輸出され続けているので、もう国内にはめぼしい中古ピアノがなくなってきているので、むしろ今は下手な中古品より安価な新品ピアノの方が長い目でみるとお得かも知れません。



 
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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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