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調律は半年、1年に1回、どちらが適切か?

ピアノの調律は音の高さを合わせる作業ですが、保持時間は設置環境により短時間でも微妙に狂ってきますので、その意味では調律は瞬間的な芸術と云えます。


たとえばコンサートホールでは基本的にコンサートごとに調律をしますので、毎週コンサートをすれば毎週調律をすることになります。

しかも舞台上のピアノは演奏は勿論ですが、本番では舞台の強い照明でピアノのフレームや弦、響板等が温められ1時間の演奏時間でも微妙に狂ってきますし、一般家庭でも朝夕の温度差が大きい部屋に置けば早期に調律が狂いますが、逆の場合はあまり狂いません。

たとえば24時間の適切な空調の部屋(楽器保管庫等)にピアノを置くと演奏しない限り1年でも調律はほとんど狂いません。

ちなみにピアニストの故、中村紘子のご自宅のピアノは1ヶ月に1回とお聞きしたことがあります。

このように設置環境次第で、調律だけでなく整調や整音も変化してきますので、そのようなピアノの特性上、演奏者が違和感を覚えた時が調律の時期ということになりますが、その際は調律だけでなく、整調と整音を同時に行うのが快適なピアノを保つコツと云えます。

ところで今後少なくとも数年以上は弾かないということであれば、ピアノを休ませる意味で無理に調律はしない方が良いと思います。

弦楽器は弾かない時は弦を緩めますが、これはピアノも同じで、弦が緩みますとその分、響板に対する弦圧が低減するので響板には優しいことになります。

但し、新たに弾き始める時には弦が緩んでいるので数回の調律が必要になりますが調律しないと壊れるということはありません。


 
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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


効率重視でピアノ業界の現場力が落ちている!?

チェコのペトロフ社の技術者との技術交流会 
弊社の姉妹店 都内港区白金台ペトロフ専門店ピアノプレップにて

 
参考までに弊社にこの1週間にメールでご相談を頂いた内容です。
お読みいただくと表題の意味がご理解頂けると思います

今年の4月にヤマハの正規店から新品のアップライトピアノYUS1WHCサイレントモード付きを購入しました しばらくしてサイレントモードのペダルを解除するたびに ギシッ、 ビリリ  という音がすることき気づき、早めに半年目の調律を頼んだところ「たまにあることです 使用する上で問題はない このまま使って大丈夫です」 と言われましたよくあることなのでしようか?あと このまま使って悪化しない かも心配です。
今の方はスマホで音を合わせながら やっていて、違和感も感じていました

 

新品グランドピアノを購入いたしましたが、納入されたピアノは試弾したピアノの 音色と似ていますが響きが全く気持ちよくない物でした。納入前には全く調整され ていないのではないかと思われ、調律もかなり狂った状態でした。まるでおもちゃ のピアノみたいな音でした。しかもロゴには変色・傷があり、交換を交渉している ところですので、現在は調律とあまりにも変な響きがする音だけはある程度直して もらって弾いています。それでも、響きが均一ではなく不快です。

ディアパソンDG-183再調整


弊社の定期メンテナンス(調律)の風景

先ずは鍵盤調整から

別に高度な技術ではないのですが必要な作業です、しかし今はこの当たり前の作業が省かれています。
この鍵盤調整ができていないとこの上に載るアクションは正常に機能しません。
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このような作業(整調)は調律をする前にやる必要がある作業です、このような基本的な整調の作業を定期メンテナンス(調律)時にやらないと、いかなるピアノも快適な演奏は出来なくなります。
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ピアノの調律とメンテナンス
  



 
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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


新品GP購入後の悩み相談が増えています

新品のヤマハ、カワイのグランドの高価なプレミアムシリーズを含め、ボストン、ディアパソンのGPを購入された方から弊社へ、期待して購入したのに音色、タッチともに不満があり『クレームでメーカーの上級調律師が来てくれても満足がいかない』と云った内容です。

昔は子供の教育用として購入され、お子さんも親もピアノが弾けない方が大半でしたので、故障でない限りクレームにならず、仮に不満があっても「こんなものです」で片づけられていました。

しかし今、新品グランドピアノを購入される方の多くはピアノ経験者で、頑張って購入された分、期待も大きくピアノ経験者だけに、ご不満が多くなるのだと思います。

その原因は?ヤマハ、カワイのプレミアムシリーズを含め圧倒的な調整不足とグランドピアノの調整がきちんとできる調律師がいないのが原因です。

しかも一旦納品されてからでは、一通りの調整を行うには3日間以上の作業時間が必要なので往復の運送費が余分にかかっても、一度送り返してもらう必要があります。

ディアパソンDG-183再調整

グランドピアノの調整についての詳しい解説

基本中の基本、鍵盤調整
この鍵盤調整だけで新品でも1日の作業時間が必要です。

 

既にピアノをお使いの方も、これからの方も、是非ピアノという楽器の特性(厄介なところ)をご理解いただけたら幸いです。

下記の記事も併せてご参照下さい。

ピアノの選び方とその問題点


 
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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


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