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調律師の1日の訪問は何軒が適切か?

グランドピアノの調律風景

原則として1日2台の調律をノルマとする調律師(店)と3台以上の調律をノルマにする調律師(店)があり、同じ調律ながらこの台数の違いは何なのか?がテーマです。


過日、関東地区の大手楽器店に勤務の30歳の調律師が、退職を機に弊社に将来の調律技術向上のことで相談に来られました。

彼の説明によると、関東地区の他のピアノ店にも、調律師としての再就職について打診してみたが、調律師の1日のノルマが、どこの店も1日4台~5台だそうです。

1台のピアノの調律に要する時間は1時間少々なので、交通事情さえ許せば1日5台調律しても、一日の8時間労働の中で収まりますし、お客様も安い調律代金を望まれる方が多いので、このようなノルマになっているようです。

ちなみに浜松ピアノ店の調律の基本ノルマは1日1台~2台ですが、これは1時間で終わる調律に3時間かけるという意味ではありません、調律に要する時間は皆同じです。

それでは何が違うのでしょうか?

それは調律(調弦)の前に鍵盤やアクションの整調をしてから調律し、最後に整音をして1台のメンテナンが完了するので1台に半日かかるわけですが、最近はお客様のご理解も深まり1日調整(メンテナンス)のご依頼をいただくお客様も増えてきました。

調律に入る前に、全体的なメカニズムの不具合の微修正します。

調整が完了してから調律を行い、最後に整音をして完了です。


このようなメンテナンスで同じピアノでも音やタッチに随分の性能差が出てきますし、徐々に演奏者好みのピアノに仕上がってきますので、もう簡単に手放せないピアノになります。

新品ピアノを納品して約4ヶ月後の一回目のメンテナンスの様子です。


ピアノの調律とメンテナンス



 
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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


グランドピアノの大きさによる違いは?

グランドピアノは大きい(奥行きが長い)ピアノが良いとされる理由は、低音部の巻き線が長く張れるので、その分巻き線を細くすることができ、そのために明確で柔らかい低音になること、タッチについても鍵盤の奥行が長くなる分、弾き易くなります。

スタインウェイのフルコンサートピアノ(奥行274㎝)

写真はスタインウェイのAモデル(奥行188㎝)のもので、鍵盤の仕組みを分りやすくするために取り外したものです。


鍵盤の写真ですが、上側が奥行き155cm、下側が奥行き188cmのピアノの鍵盤の写真です、極端には違わないのですが、鍵盤の長さか微妙に違うのがご理解いただけると思います。

鍵盤を上から見た写真ですが、鍵盤の真ん中あたりにフェルトが見えると思いますが、これはバランスピンと呼ばれるピンの穴で、このバランスピンが、丁度、シーソーの支点になります。


鍵盤の上にアクションを載せた状態、写真はスタインウェイのAモデルです。


もちろん、大きいというのは鍵盤の奥行だけではなく、響板の面積も大きくなり、高音部の弦長はそれほど変わりませんが、中音から低音域の弦長さは、大きなピアノになればなるほど長く取れます。

ですから同じ品質のピアノならば、大きなピアノほど豊かな低音を出し、いわゆる、ダイナミッツクレンジが大きいピアノになりますので、これらの相乗効果で、大きなピアノほど弾いて気持ちが良いことになります。

トータルに考えると?
 
しかしながら良質のピアノはコンパクトなピアノでも、響板やボディー全体が一体となって鳴りますので、丁寧な調整と整音をすると弾き易く大きさ以上の豊かな低音や中音域も出ますし、キラキラとした魅力的な高音域になります。

最近の傾向は、コンパクトで家具としても魅力的で、所有すること自体に喜びもあり、少し高価でもよく鳴り音色が美しい、高品質な小型ピアノが好まれる傾向があります、もちろん丁寧な調整と整音が絶対条件ですが。

極端な例かも知れませんが、良く調整されたイタリアの最高級ピアノ、ファツィオリピアノの最も小型の奥行き156㎝(1千3百万円)を一度、弾かれてみると、誰もがその快適さにびっくりされると思います。

理屈通りに行かないのが世の常ですが、まして趣味性の高いピアノという楽器のことですから、丁寧な調整と自分好みに整音されたピアノならばコンパクトなグランドでもぜひ欲しいと思われるのではないでしょうか。

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ピアノの調律とメンテナンスについての詳しい解説



 
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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


新品ピアノの狂い

 

 

ピアノを購入された際に、どれくらいの頻度でメンテナンスを入れた方が良いかという質問をよく受けます。

メンテナンスの頻度は、絶対にしなければいけないという決まりはありませんが、違和感を感じた時がメンテナンスを行なう一つの目安です。といいますのも、年に一回の方もいれば月に一回の方もいるのです。

これは使用される方の、"気になる度合い"によって頻度も異なってくるからです。また、違和感に気づかない方もいるので、その場合は最初の3年間は年に少なくとも2〜3回、3年目以降は年に2回〜とご案内しています。

ピアノは部屋の温度湿度環境や使用頻度にもよりますが、内部の部品に木材やフェルトやクロスを多く使用している為、湿気に弱く常に変化しています。
中でも新品のピアノは部品が馴染んでいない為、短期間での変化が多く、特に最初の1年はかなり変化します。

ここでいう"馴染む"というのは、どういうことかと言いますと、例えば、椅子のクッション(座布団)をイメージしてみてください。
新品のうちは厚みがありますが、毎日座っているうちにだんだん潰れてきて厚みが薄くなっていくと思います。そしてある程度のところまで圧縮されるとそれ以上は厚みが変わらなくなります。これが"馴染んだ"状態です。


ピアノの部品もフェルトやクロスが新品のうちはふっくらと厚みがありますが、使用していくうちに圧縮され厚みが薄くなってきます。
そして、それ以上圧縮しないところまできた時が馴染んだ状態です。
また、その圧縮された部分にはロス(隙間)ができるので、部品の動くタイミングが変わってきたりパワーロスにもなります。

弦も同じです。新しいうちは弦も引っ張られて伸びていき、音が下がっていきます。それが3年目にもなると伸びが止まり安定してきます。

 

 


弊社のショールームにある新品ピアノも、一度全調整を行なっていても、約1ヶ月もすればもう部品が変化しています。それをまた微調整して、変化の度に微調整を繰り返していくと次第に落ち着いてきます。この期間が約3年ほどです。

少し話が逸れますが、新品から3年経過した展示品のピアノを購入すれば、納品しても大きな変化もなく(勿論環境にもよりますが)、すぐに安定した状態で弾くことが出来るというメリットもあります。

 

前置きが長くなりましたが、今回の動画は新品ピアノを納品して約4ヶ月後の一回目のメンテナンスの様子です。

 

 

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1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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