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除湿から加湿の季節になってきました!

このところ急に寒くなりそれまでの除湿器から加湿器の出番になりました。

弊社のショールームはショールームという性格上、表通り に面した窓ガラスの面積が広いので冬場は寒い外気温の影響を受けやすい窓際ではピアノの管理が難しくなります。

通りに面した側は全面ガラス張りで外気温の影響が大きいショールーム



ですから展示ピアノの調律や調整も狂いやすく、たびたびの調律と調整が必要になり苦労しています

例えばホールにあるフルコンサートピアノは、24時間の空調管理されている楽器保管庫に置かれている限りピアノはほとんど狂いません。

但し、いざ夕方からのコンサートとなりますと、保管庫から出されて舞台上に移動して、調整と調律、演奏のリハーサルが行われますが、冬場の朝の舞台の温度は低いので、保管庫から舞台上に移動した瞬間から調律や調整が狂ってきます。

ホールのメンテナンス風景
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またご自宅の場合は、夜間に室温が下がってきますと、露点温度となりますので、それまでの空気中の水分が、ピアノ内部の冷たい金属部分に結露となり、弦やチューニングピンが錆び、さらにアクション内のピンが結露になることがあります。

調律の時期は半年か、1年ごとが適切か?


 
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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


サイレントピアノの仕組みを解説

ヘッドホーンが使えることで人気があるサイレントピアノ(消音ユニット付)ですが、その仕組みを、展示中のヤマハのサイレントピアノ(中古品)を使って少しご説明させて頂きます。



消音ユニットは大きく2つのものが組み込まれています。

①鍵盤の下に設置されたセンサー

このセンサーにより、個々の鍵盤がどのくらいの強さ(速さ)で弾かれたかを感知し、強く弾かれた場合はそれだけアンプの音量が大きくなり、演奏者はそのアンプの音をヘッドホーンで聞くことになります。

②そのままではハンマーで弦を叩いてピアノが鳴りますので、ハンマーが弦を叩く前に、金属のバーにフェルトを貼ったものでハンマーを強制的に止めます。

上から見たものですが、金属バーがシャンク(ハンマーの取りつけ棒)のストッパーになり、消音時にはハンマーが弦を叩かないように(ピアノの音がしないように)ストッパーで強制的に止めます。

横からの写真ですが、金属のバー(ストッパー)にスポンジ状のものが貼られて、消音時のシャンクの衝撃を緩和しています。


上手くご説明ができたか分かりませんが、消音ユニットの原理はこんな感じです。

つまり消音時の演奏は内蔵のアンプから電子音のピアノの音が、鍵盤を強く叩けば大きな音で、弱く叩けば小さな音で、ヘッドホーンから聞こえてきます。
つまり生ピアノにデジタルピアノを内蔵した感じになります。

ここで最大の問題(デメリット)は、通常のピアノよりアクション調整の工程で寸法を変える必要があるので、消音を使わず普通にピアノを弾いた時に、連打が難しくタッチも重くなり、音もぼやけた感じになりますし、何よりもタッチ感が、弦を叩くのとスポンジを叩くのでは大きな違和感があると思います。。

そのようなサイレントピアノ(消音ユニット)のデメリットがありますので、本当にやむをえず、最後の手段としてサイレントピアノを考えた方が良いと思います。

ピアノの防音対策


 
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株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノに潜む虫

 

みなさんピアノの内部で虫を見たことありますか?

梅雨の多湿の時期からピアノの中には虫が湧いてくることがよくあります。

しかし、残念ながら虫が湧いたからといって虫が演奏者に教えてくれるわけでもなく、時間と共にある部品を食べ尽くしていくのです。

 

 

代表的なのがこちらの赤いクロス。
この赤いクロスは鍵盤に付いているブッシングクロスという部品ですが、ご覧の通り虫食い状態です。

 

他にも食べられる部品はこちらです。

 

 

多湿が及ぼすピアノへの影響は、もちろんこれだけではありません。こちらも併せてご覧ください。

>>>湿度管理しなかったら、このような恐ろしいことになります

 

ピアノを大切にしたい方は、今一度湿度管理を見直してみてください。

 

1台1台丁寧な調整を心がけています

三木 淳嗣(委託調律師)


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