ピアノの性能を最大限引き出すために

Tuning & Maintenance

相性の良いピアノとの出会いのために

Choosing a piano

ピアノ日誌

Piano Diary

Home>ピアノ日誌

ピアノの特異性ゆえの問題点と解決策  鍵盤の鉛調整

ピアノという楽器は鍵盤からアクションを通して打弦するという、いわばリモートコントロールで打弦するという他の楽器にはない特異性があります。

その特異性ゆえの問題は、あらかじめ納品前に販売店による出荷調整でメカニズムの歪みの修正や擦り合わせ調整をしてやらないと、本来の性能を発揮しませんが、手間(コスト)がかかるので大半のピアノが省かれていることです。

丁寧な調整を行えば、安価なピアノでも弾き易く表現力のあるピアノになりますが、さらに快適で魅力的なピアノの仕上げるには鍵盤の鉛調整が必要です。

鍵盤の鉛調整とは?

鍵盤には鉛が埋め込まれており、その鉛で鍵盤の重さを決めています。




しかし国産ピアノの場合はメーカーでの調整が不十分なので、鍵盤に鉛を埋め込む際は、一律に埋め込まれていますので重い鍵盤と軽い鍵盤のバラツキが出ます。

鍵盤の裏側に線を入れ一律に鉛が埋め込まれています(写真はヤマハ)


ヨーロッパの高級ピアノの場合は、鍵盤一つひとつの重さを計測してから鍵盤ごとに鉛の大きさと位置を決めますので、全ての鍵盤の重さが一律になり、快適なタッチで弾き易くなります。



このように鍵盤ごとに重さを測り、鉛の大きさと埋め込む位置を決めていきます

弊社での鉛調整作業を動画でご紹介しています



ピアノの調律とメンテナンス

ピアノの性能を大切にお考えの方に3点の資料を無料進呈しています。

無料資料の詳しいご案内はこちらから


株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


高級ピアノでも表現力の劣るピアノが大半という事実

ピアノは、鍵盤からモートコントロールで打弦するという特異性を持っていますが、この観点からピアノという楽器を理解されている方はほとんどおられません。

ピアノの性能はピアノの性能は、ピアノ自身の基本性能と調整(整調・調律・整音)部屋の音響の3つの要素で決まりますが、特に手間がかかる調整の重要性について一般に理解されていないようです。

複雑にリンクしたメカニズムに木やフェルトと云った自然素材を使う以上、いかなる高級ピアノであれ伸縮や歪みが必ず発生します。


この複雑なメカニズムの伸縮や歪みを技術者の手によって一つひとつ修正してから、それらの適正な擦り合せ調整行うのが調整作業です。

鍵盤から打弦するまでのメカニズムは複雑です


これを納品前に販売店で行うのが出荷調整ですが、手間(コスト)がかかるので今は相当な高級ピアノでも省かれています。

他の作業に比べ調整の作業時間が圧倒的に長くなります
作業時間のイメージ図



調整作業を省いた結果として大半のピアノが鍵盤からの力が正しくハンマーに伝わらず、ハンマーもスイートスポットを外して叩くので、鍵盤も重くて弾き難く表現力の劣るピアノになっています。しかも猛練習すると腱鞘炎になる可能性もあります。

ピアノの調律とメンテナンス

ピアノの性能を大切にお考えの方に3点の資料を無料進呈しています。

無料資料の詳しいご案内はこちらから




株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


お子様にはどんなピアノを選んだら良いか?№2

お子様には、音色云々よりも良く調整されたピアノが絶対条件です

どんなピアノを選んでも良いのですが、ピアノは大人用、子供用がないので調整不足のピアノは弾き難く、まだ筋肉が十分に発達していないお子様が演奏するには全く不適当です。

調整を理解せずピアノは語れない

ピアノは、鍵盤を通じてリモートコントロールで打弦する仕組みなので、最初に調律師の手でこのメカニズムの歪みの修正と擦りわせが必要ですが、丁寧な調整には新品でも3日、中古品なら1週間程度の作業時間が必要です。

これはコスト的に新品でも15~20万円(中古品ならその倍位)かかる計算になり、その分、販売価格も20万円以上高くなるので、一部の高級ピアノを除けばほとんどのピアノの調整が省かれていますし単価の安い中古品なら尚更です。

また一旦、納品してからお客様宅で一連の調整を行うことは、現実には不可能に近くコストも高くなります。

弊社の場合は、3日間連続で出荷調整の作業をやるには無理があるので、調律師の空いた時間を利用して店頭で出荷調整を行っていますので、作業に1週間位はかかりますが何とかやれています。











ピアノの調律とメンテナンス

ピアノの性能を大切にお考えの方に3点の資料を無料進呈しています。

無料資料の詳しいご案内はこちらから

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノ日誌Piano Diary


不要・中古ピアノ買取
ピアノ聴き比べ