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ヤマハとカワイ、どっちが好いですか?というご質問  №2

昔はお客様からそのようなご質問を頂くことが多かったのですが、今でも時々いただきます。

今のようなグローバル経済の時代では、ピアノも昔のように浜松で下請けも含めてピアノを一から作るということはなく、最大市場の中国の高関税の問題もありますが、一番効率的に生産できる国で、できる限り工業化して制作するので、そのようにして作られたピアノはどこも似たようような品質になりました。

ヤマハ、カワイの企業風土の違いはありますが、昔のように極端に品質の劣るピアノは今はなくなり、あるのは極論ですが割高なピアノと割安のピアノがあるだけのように思います。

メーカーは国際コンクールに出展してブランドイメージの構築には熱心ですが、実際に市販されるピアノとは大きく異なります。つまり高級イメージを先行させて価格は高級(高額)ですがカタログで謳うほどの高級な性能を出しているようにはとても思えません。

今日はたまたまカワイの技術の幹部の方が来店されたので、そのあたりのことを詳しくご報告したので、品質管理会議で報告するとのことでしたが、真の高級ピアノ作りには現場の若い技術者を時間をかけて育てていく必要があるのですが、それには相当な時間とお金が必要です。

そのためにはメーカーのトップもそれなりの覚悟が必要ですが、現状ではヤマハもカワイもトップの調整の重要性の認識と理解が不足しているように思われます。







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ピアノは弾けば性能の違いが良くわかります!

音色の違いは少し耳が慣れると誰でも多少はわかりますが、ピアノは上手い下手は別にして実際に鍵盤に触り少し弾いてみると性能の違いが分かりやすい楽器と云えます。

逆に、ピアノはご自身で多少なりとも弾いてみないと性能の違いは体感できないので、せっかく丁寧に調整されたピアノでもその違いが判らない方も多いのがピアノ屋としてとても残念なところです。

ですからたとえ演奏が上手くなくても、易しい曲でもいいから恥ずかしがらずに少し弾いてみると、鍵盤の重さやダイレクト感、弾き易さや音の出方など様々な違いが体感できるので、ピアノ選びの際はご自身で実際に少し弾いてみるのが性能の違いを知る一番の近道です。







今は中国が一番大きなピアノ市場ですが、聞くとこによると中国ではスタインウェイを購入されるお客様の多くがピアノが弾けないそうで、それ故にスタインウェイが自動演奏ピアノを作り始めたのだと思います。

日本ではお子様のためのピアノでも大人の趣味のためのピアノでも、多少はピアノを弾かれると思いますので簡単な曲でも良いですから、演奏者自身が十分に時間なかけて弾いて見られのが一番かと思います。

ちなみに高松国際ピアノコンクールで出場者が、舞台上でコンクールで自身が弾くピアノをスタインウェイ、ファツィオリ、ヤマハ、カワイやベーゼンドルファーの5台から一人10分の持ち時間で1台を選ぶのを見たことがありますが、さすがにこのクラスの演奏者でも5台全部で10分の持ち時間となると持ち時間があまりにも短か過ぎて選ぶのが難しいようでした。





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トランプ氏の対中関税戦争とピアノ業界

最近の大きなニュースがトランプ氏の対中関税戦争ですが、ピアノ業界への影響はあまりないのではと考えています。

その昔はアメリカ製のピアノブランドもたくさんあり、過去には日本にも少数ですがアメリカ製のピアノが輸入されていた時期がありますが、今ではアメリカ製ピアノはニューヨークスタインウェイだけになっており、他のブランドは中国で作られていますが台数は少ないであろうと思います。

トランプ氏の主張ももっともなところがあり、たとえば日本(海外)から中国へピアノを輸出すると中国に35%の関税を取られますが、逆にヨーロッパ製も含め中国から日本へピアノを輸入すると日本がかける関税がゼロなので明らかな不公平関税です。

また日本の法人が出資して中国にピアノ工場(会社設立)しても、出資比率が現状では現地資本との折半にまでという制限がかけられていますが、トランプ氏のお蔭でこれからは外資100%出資のピアノ会社も認められるのではと思います。

そのような背景から、ピアノ業界では杭州ヤマハ(中国で№2)がありますが、ヨーロッパのピアノ会社は№3のハイルーンというピアノメーカーで委託生産しており、カワイも他の中国メーカーで委託生産されています。

なぜ世界のピアノメーカーが無理して中国でピアノを生産するかと云えば、中国が世界最大のピアノ市場なので、中国で自社ピアノを販売しようと考えると、関税のかからないように中国でピアノを生産するしかないからです。







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