ピアノの性能を最大限引き出すために

Tuning & Maintenance

相性の良いピアノとの出会いのために

Choosing a piano

ピアノ日誌

Piano Diary

Home>ピアノ日誌

中古ピアノのデメリットとは?

中古ピアノのメリットは安いことですが、デメリットは選び方が大変難しく中古品ならではのリスクもあるということです。

しかも内部のメカニズムの調整が省かれている中古ピアノが大半なので、弾き難く、特に筋肉がまだ未発達なお子様が弾くには不適当な中古ピアノが大半のように思います。

後で高額な修理費用がかかることがあります

あまり知られていないことですが、新品から30~40年も経過するとピアノの弦を巻きつけているチューニングピンと呼ばれるピンが緩んできて、俗にいうズルピンになり、調律が短期間で狂うようになってきます。

これは調律をしてからしばらく様子をみないとわからないのですぐに判断がつきません。

ズルピンになると、弦を外してピンを一回り大きいものに交換する必要があるので、その際、弦も新しいものに交換します、作業効率が悪いので一度お預かりしますが、その際の往復の運送費等も勘案するとこれだけで優に25万円以上の費用がかかります。

チューニングピンと弦を新しく交換した弊社展示のヤマハ中古ピアノ


この際ハンマーやフェルト類も新品に交換するとアップライトでも50万円以上の仕事になります。※ピアノの消耗部品はハンマーやフェルト類、弦です。

ハンマーを新品に交換した弊社展示のヤマハ中古ピアノ


ただ、ここまでやると同型の新品ピアノより性能的には魅力的になります、その理由は木は古いほど固く強固になるので、古い弦楽器が高く評価されるのと同様に古いピアノも楽器としてより魅力的になります。

ピアノの性能を大切にお考えの方に3点の資料を無料進呈しています。

無料資料の詳しいご案内はこちらから


株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


グランドピアノとアップライトピアノの違いについて

アップライトのメリットは場所を取らない、製造コストがグランドの約半分の2点ですが、メカニズム的にはグランドの方が断然優れています。

アップライトは背が高い分演奏者に圧迫感があり、演奏者側はケースで蓋をした状態で音は後ろ(壁側)に抜けますので、出ている音のエネルギーはグランドとほぼ同じですが、演奏者には音が籠って聞こえます。

グランドピアノは水平で背が低く演奏者に圧迫感を与えず、音も上下に抜けるので気持ち良く、必要なら天屋根を開けて遠くに音を飛ばすことができます。

メカニズム的な違いですが、アップライトは鍵盤を一番下まで押し下げた状態から、元の高さ(10mm)まで鍵盤を上げないと2回目の音を出すことが出来ませんが、グランドピアノは鍵盤を押し下げた状態から半分位上げたところで2回目の音を出すことが出来ます。

結果として連打がアップライトピアノは1秒間に7回、グランドピアノは1秒間に14回連打が可能になりますが、これはグランドピアノにレペティションレバーシステムという機能が備わっているためです。

さらに、グランドピアノはダンパーペダル、ソフトペダルも自然に機能して、演奏者の細かいテクニカルな表現が可能です。

ところで同予算でグランドとアップを考えた場合、純粋にピアノのより良い(上質な)音色と響きを楽しみたいということを重視すれば高級(高品質)なアップライト、それよりも高度な演奏テクニックや表現力を重視すればグランドピアノの選択になると思います。

この境界線が大体ご予算200万円前後で、200万円以上のご予算の場合は、スペースが許す限り大概はグランドピアノの選択になります。

物理的な違いは概ね前述の通りですが、視点を変えて見ると、ピアノを大切な一生の楽器として考え(良質なピアノを所有する喜び)、自宅でさりげなく良い音色や響きでピアノ演奏を楽しみたいという向きには、今でも伝統的手法で製作されている上質な純ヨーロッパ製のアップライトピアノも一つの選択肢かも知れません。

グランドピアノとアップライトの違いを動画で簡単に紹介しています。

アップライトの打弦メカニズム

グランドの打弦メカニズム


ピアノの性能を大切にお考えの方に3点の資料を無料進呈しています。

無料資料の詳しいご案内はこちらから

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


最近は木目の外装が人気です

昔はピアノといえば黒が定番でしたが、近年の傾向は木目のピアノ(特にアップライト)を希望される方が多くなりました。

木目の代表的なものはマホガニーとウォルナット(艶出しと艶消し)がありますが、最近はさらに家の家具等に合わせた個性的な外装も人気です。

ただ販売店サイドでは多彩な外装に対応するのはなかなか難しく、黒はカタログで問題ないのですが、木目の場合はお客様も実物を見てみないと選択するのが難しいという側面があります。

ヤマハ、カワイのような大手メーカーでは、同じ外装のものを同時に一定数作らなければ生産性が下がるので、カタログ上でも多彩な木目のピアノを取り揃える難しいという事情があり、結果的に木目の種類も少なくお値段も割高になります。

逆に少量生産のメーカーでは、ラインで生産せず1台1台製作するので、様々な木目の対応が比較的簡単で、お値段も黒に比べてさほど割高にはなりません。

ペトロフピアノの外装見本
ウォルナット、マホガニー、チェリー、オーク、ビーチ、アルダー等を選択できます


個性的な木目のピアノ
日本に1台だけの高級家具を思わせるRed Elm Briar(赤ニレ玉杢)のフツィオリ


白 艶出し

マホガニー艶出し

ウォルナット艶消し

オークサテン(艶消し)、チェリーサテン(艶消し)

ウォルナット艶消し

ウォルナット艶消し


ウォルナット艶出し


ピアノの調律とメンテナンス

ピアノの性能を大切にお考えの方に3点の資料を無料進呈しています。

無料資料の詳しいご案内はこちらから

 

株式会社浜松ピアノ 代表取締役社長

植田 信五


ピアノ日誌Piano Diary


不要・中古ピアノ買取
ピアノ聴き比べ